地球ゴージャスプロデュース公演vol.8『HUMANITY THE MUSICAL~モモタロウと愉快な仲間たち~』

2006/5/20-18:00開演 新宿コマ劇場

多分人生初、観劇ダブルヘッダー!こっちの方を先に予定入れてたけど、昼間の若衆歌舞伎が短い公演期間だったためこんなことに・・・さらに言えば明日の予定もあるので。
ダブルヘッダーはさぞかし疲れるだろうと思ったけど、どっちも胃もたれしない面白さで満喫☆

で、HUMANITY。豪華な客演陣、こてこてのミュージカル、コマ劇、大人数出演者、深夜の特別番組などなど色々な煽りネタもありつつ、ネタバレは極力回避(いつものことですが・・・)して、先入観なく思いっきり楽しみました(*^^*)




お話は二重構造。
一方は普通のサラリーマン社会。新商品の開発をさせては、それが売れないことや気に入らないことを理由に社員をリストラしまくる会社の社員順平は、家では妻に「頑張りなさい」と説教され、会社ではミヨちゃんという社員といちゃいちゃしつつ、なるべく目立たないように、リストラ対象にならないように過ごしていたが・・・ある日新商品開発メンバーに選ばれてしまう。
そしてもう一方はその順平の夢の中。突然「お前は桃から生まれた種太郎だ」と言われ、鬼退治に行かされる羽目になった順平、いや種太郎。当然のごとく現われる犬、キジ、サルたちは何故か新商品開発メンバーの面々と同じ顔。そんな彼らを相手にし、いやいやながらも旅に出る。辿り着いた種子島にいたのは良鬼の鬼レッドと鬼ブルー、そして邪鬼。

実にゴージャスらしい、お笑いお遊びたっぷり、歌も踊りもアクロバットまでも多種多様なんでもあり、前半で遊び倒し、後半一気に物語を畳み込む、劇場中をぐーっと掴んで考えるヒマを与えずそのまま最後まで引っ張るような舞台でした!誉めてます、いやほんとにo(^o^)o

なんていうか、細かいこと言うと弱い部分もあるし、やけに遊んだ前半に比べていきなり真面目モードで「テーマ」を掲げてたりもするけど(いつものことか)、これぞまさしく「エンターテインメント」なんですよね。岸谷・寺脇両氏がいつも言ってることで、ある意味芝居以上にエンターテインメントショーなんだから、これでいいんだ!と納得してしまう。
ま、それでも弱かったところで特に気になったのは・・・種子島の邪鬼との対決場面。鬼レッドは何故突然邪鬼に肩入れしたのか、ちょっとよく分からなかった。それに種太郎の悩みもちょっと突発的過ぎないか?何がどうしたら「あいつらも怖かった」「これは単なる侵略だ」になるのか、もうちょっと掘り下げて欲しかったなあ。
そしてあのシーンの鬼ピンクの立場は?種太郎一家とはちょっと一線を置いた所にいたし、良鬼だから鬼レッドと同じ心境だったのかしら?それか、種太郎の出す結論をじっと見守ってた、のかな。説明無かったよねえ・・・。

二重構造の登場人物の境界線というか、曖昧さをわざと残してるんだろうけど、ミヨちゃんと邪鬼はさすがに鏡越しの対の人間じゃないよね?対の設定だったのは、モノローグをやった犬・キジ・サルと種太郎とウスバカゲロウ三人衆(爆)かな。朝子と鬼ピンクは・・・あれはどっちの世界でも同じキャラだからいいのかな。

それにしても、コマ劇って初めて入ったけどすごいなあ。大きなすり鉢状の客席、舞台ももちろん弧を描いてて、今回はそこから中央部分をさらに伸ばして客席通路を花道に使ってた。
舞台機構も「これでもかって程使う」と宣言していたインタビューを目にしたし、劇場入った瞬間からワイヤーとか吊るされてて「あ、フライングもありね」なんて思ってたけど、想像以上の舞台機構にびっくり!!盆とかせりとかどうなってるんだろう?その上あのセットもうまーいこと作ってあって、あの見せ方はかなり好き。
しかしワイヤー使う場面ではどうしてもワイヤーが登場してそれを掛けて・・・というシーンがばっちり見えちゃってるのでちょっとどきどき感がないのが残念。でもさすがに二人同時飛行は初めて見た!!

以下役者さんについて。
順平・種太郎(唐沢寿明)
情けない順平の、何気ないつっこみとかが絶妙のタイミングで、トーク番組とかでボケも突っ込みも一人でやっちゃう人だからその鍛錬が垣間見えた感じ(笑)種太郎と仲間たちとのわいわいがやがやも面白かった。岸谷・寺脇両氏の間であれやるの相当大変じゃないかと思うけど~。
早替えあり、生着替えあり、フライングも歌もとフル回転、すっごい体力だ~!
最後の挨拶で「シークレットヘッド」の場面がきついことが判明(爆)「でもやれといわれればなんでもやりますよ」という力強い言葉がプロ。てか実は絶対楽しんでるでしょう、と思うんですがっ!!(笑)

朝子・鬼ピンク(戸田恵子)
この方は安定してるしカッコよくてキレイでチャーミングでそして歌がほんと上手い!!
朝子のぴしーっと筋の通ったカッコよさと、色々わかってるけど直接の言葉ではなく励ましだったりおどけた風だったりで表現したりするこまやかさ、最後のステキな奥さんの歌とか、夫婦の姿がよかった~。
鬼ピンクだと、朝子と同じなんだけどどちらかというとおちゃらけたところをプッシュしてるだけで違いが出てて、それでも順平に「お前はどっちの世界でも同じだ」と言われて思わず納得してしまうのはやり過ぎてないからだろうなあ。
挨拶では落ち着いた大人な印象。でも「この劇場2000人もお客さんがいるなんて、今の唐沢くんのお話で初めて知りました」との言葉に一斉に突っ込まれてた(笑)「いや、いっぱいいるなあ、て思ってたんだけど・・・」と自分フォローするもさらに「アバウト過ぎる!」と突っ込まれて撃沈。反撃に「このキャストでは誰も私をいじめることなく・・・」と締めてた。

ミヨちゃん・邪鬼(高橋由美子)
ずるいくらいに両極端な2役で持ってる能力余さず発揮してた感じ。ミヨちゃんでは昔のアイドル時代を彷彿とさせつつ、可愛いおバカキャラまっしぐら!ほんとかわいかった~♪で邪鬼はとんでもなく容積のある真っ黒な衣装で度迫力の歌唱力、あのちっちゃくて細い体のどこからあんな太い声が?!衣装のせいか、歌声のせいか、力いっぱい全身全霊の力の込めようのせいかわからないけど、大きく見えました。
挨拶はちょうど最後の衣装で出てきてるから普段着みたいなかっこうだけど、ほんとに華奢でちっちゃくてかわいい♪劇中あれだけの声だったのに話すとちょっとハスキーに聞こえたけど喉大事にしてください~。

キジ・雉谷さん(蘭香レア)
セクシーキジと雉谷さんのギャップは相当激しかった(笑)
連れの男性はセクシーキジの虜だそうですが、連れの女性は彼女の引き締まった身体と割れた腹筋に感心しきり。ほんとにきれいにぱっくり割れてた、腹筋!!
関西弁でかわいくて、でもいやらしくないセクシーさで、クラウディアの時とはまた違った役柄だけどすっごく魅力的だったなあ。

サル・猿渡くん(植木豪)
踊り担当だろうとは思ってたけど、ハンパなかった!すんごい身体能力。演技はまだまだ一生懸命っぽさが出ちゃってたけど、役柄的にあれくらいでもよかったのかなと。サルの時は周りに芸達者な人ばっかりで大変だったろうなぁ(^-^;

犬・犬山(寺脇康文)
犬の時の「わん」を入れる台詞は難しかっただろうなあ(笑)
とっても楽しそうで相変わらず自由で岸谷さん唐沢さんとの絡みも存分に(*^^*)まだまだ遊びが少ないんじゃないかなあ?まだ脚本と演出で計算された部分がほとんどで、その場の流れで進んでいくシーンが残ってる気がする。
しかしNGには厳しい!岸谷さんが劇中、「なんで?!」と強く反応すべきところを勢いで「なにで?!」と言ってしまったところではすかさず突っ込み、その場のメンバー全員で一斉突っ込み。寺脇さんも「なにで?て何それ?!」としばし引っ張り、最後の挨拶でも「今日は新しい日本語を知りました。「なにで」です!皆さんも何か納得行かないことがあったら「なにで?!」と使ってください。」なんて言っていじめてて、楽しくて仕方ないんだろうなあ(笑)

鬼レッド・角田良鬼(岸谷五郎)
なかなか登場しないから何の役かと心配しちゃった(笑)
今回は全て「なにで?!」に集約されちゃいましたね~。劇中では一斉攻撃受けて端の方で泣いてたし、最後の挨拶でも寺脇さんに突っ込まれて「申し訳ございません」と土下座(^o^;
あれだけの動きのキレを見せていたのに、あの一言でこんなことになっちゃって、まあ観客としては面白かったのでOKですけど(鬼)いや、ほんとにダンスや殺陣のシーンでの岸谷さんのキレの良さは相当かっこよかったですから!!

パンフレットは扮装写真が2種類でインタビューもあり、スタッフ日記もなんだか面白い。公演グッズも色々ありましたが、一つ納得いかないのがストラップ!公演にちなんで、桃と棍棒のデザインなんだけど・・・桃じゃなくて種でしょう!!種太郎なんだから~(>_<)/~~そういえば種太郎の衣装の背中のマークはちゃんと種マークだった。やっぱストラップも種だよ・・・。
サントラCDは連れが買ったので近く貸してもらう予定です。楽しみ♪

いやーそれにしても大ヒットはやっぱりウスバカゲロウ3人衆。短いシーンながらほんとに笑った笑ったo(^o^)o
千秋楽も観る予定です。遊び部分がどんな変化をしているか、楽しみにしていたいと思います。
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by yopiko0412 | 2006-05-21 03:39 | ミュージカル  

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