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『シンデレラストーリー』

2005/6/2-18:30開演 ル・テアトル銀座

「大人も子供も楽しめるミュージカル」、ほんとに楽しめました♪
SHIROHと同じく、日本人による作詞・作曲のナンバーで構成されているし、いわゆる朗々と歌い上げるのでもないので、すごくすんなり聴けますし、何よりお話が「シンデレラ」ですから、みんなが知っているお話を楽しく、嫌味なく見せてくれて、観終わった後に幸せになれるミュージカルでした。

お話自体は、シンデレラのお話。それを鴻上さん流にアレンジしていて、主人公二人以外の登場人物もすごく魅力的に描かれていました。というか主人公はどちらかというと普通のキャラで、周りの登場人物が個性的で面白い面白い(笑)
再演ですから初演を観ている方のお目当てもそうだったでしょうし、初演を知らない私でも池田成志さんや橋本さとしさん、デーモン小暮閣下なんかに惹かれてチケット取ってるので、冒頭、さとしさんや成志さん登場場面では出てきただけで拍手が起こりました。劇中でも舞台のあっちでもこっちでも面白いことをやってるのでどこを見たらいいやら・・・メインで喋ってない人の方に注目してしまったりしました。これは一度じゃ全部を網羅しきれないですね~(汗)もう一度観たかった!!




初演を知らないので、びっくりしたのはパンフレットに付いてるライト(笑)初めから「ラストの結婚式のシーンで使いますので」て説明しちゃってる辺り、笑えます。この説明も王子役浦井健治さん自らされてました。三谷さんの前説みたい(笑)そして開演の仕方もおもしろいなーと。だってまだ開演時間前なのに、お客さんがまだわらわらと入ってきている段階で、舞台上、客席内にもどんどん王家の使用人の人々が出てきて「チャールズ王子ーーーー!」と王子を探す探す。座っている観客にも「すいません、王子見ませんでしたか?」と聞いてみたり、使用人同士で「先輩、ダメっす!見つからないっす!」なんて小芝居してたり☆
ところで、テアトル銀座は緞帳がないんでしょうか?少なくとも今までここで観た舞台ではあったことがありませんでした。初めから舞台装置が見えていたり、いつの間にかそこに役者さんが座ってたり!で、今回も同じような感じで、緞帳の代わりに銀の幕?カーテン?のようなものが下がっていて、それが左右に動く仕組みで、始めは舞台の中央をその幕で隠しているような状態でした。ただ、私たちの席は舞台に向かって左手前方だったので、その幕の向こう側が見えました(笑)そこにいつの間にか甲冑があったんですが・・・後から実はそこに王子が入っていたという演出で、あの甲冑がいつからあそこにいたのか、すごく気になります(爆)
そうしてさんざん王子を探し回って、開演!の合図(?)は銀のカーテンの中から宮廷大臣のピエール役、橋本さとしさん登場!!ここで拍手~に私はびっくり(笑)
開演までにこれだけ楽しくわくわくさせてくれるのも、嬉しかったですね~。

やっぱり一番インパクトのあった成志さんの強烈キャラな継母ベラドンナと意地悪姉さんのオードリーとジェシカ。この3人のネーミングが気になります。ベラドンナって確か猛毒を持った植物じゃ・・・と思ったらまさにそう。ちなみに「ベラドンナ」という言葉自体はイタリア語で「美しい貴婦人」という意味があるらしい(爆)いいなーこのセンス☆オードリーとジェシカは、大女優の名前から取ったのかな?とか想像してますが、どうでしょう。
しかし成志さん、ほんっとに見てて飽きません!下手サイドブロックとはいえ、4列目だか5列目だか、とにかく前方だったので出演者の顔も汗も見え、特殊効果のスモークの煙の被害(汗)も受け、なんでもありの席だったんですが、成志さんの百面相だけでも相当笑えました(爆)

ちなみに、私が観た公演ではスペシャルカーテンコールがあったんですが、司会の成志さんいわく「今日は色々と事故がありまして疲れてるんですが、もう一息頑張ります」とのこと。成志さんの言う事故、とは(笑)
○序盤、確かシャルル役の閣下を壁際まで押し込んだ時、勢い余ってセットの壁に穴を開けた!
○後半、ガラスの靴の履ける娘を探しに来たピエール役のさとしさんに勢いよくキックを受け、カツラが取れた!
この2つかと思います。他にも色々あるんでしょうが、大きいのはこれ☆ちなみにカツラの取れた成志さんを見て動揺したのか、仕掛けたさとしさんの方も靴を置く小さい椅子につまずいて転んでました(爆)出演者も笑っちゃってましたねー。

他には、なぜかリーゼントの尾藤いさおさん扮する王様。なんと台詞で「それが王子の宿敵だ!」と・・・それを言うなら「宿命」でしょう、と普通に突っ込みました、さすがに笑えません(汗)
そういえば、途中王子とピエールの場面でのやり取り。王子が気持ちよく自分のテーマソング、M1を歌います!と言うのを遮ったピエールに王子は「ピエールもM3とか歌えば」みたいなことを言ったところ、ピエールさとしさんは「いえ、私はどちらかというとM4をやり直したいくらいなんですけど・・・」と(笑)自分的に納得いってなかったんでしょうか~?ピエールは何かというとスタンドマイク持参で歌いだすのでこちらも見てて楽しかったですね♪成志さんとのバランス的にはもっと弾けてもよかったんでは?とも思いますが、あんまりみんながみんな弾けちゃうわけにもいかないのでしょうか。

そうそう、主役のお二人も。
王子役は、浦井健治さん。初演では井上芳雄さんだったんですねー!観たかった・・・ちょうど、トップランナーで井上さんの回を見たので、余計に気になってるんです。TRについてはまた別記事で。
で、浦井さん。純粋培養な王子様が似合う方でした。ちょっと声量が足りないか?と思う場面もあったのですが、今後に期待します。てか9月は帝劇でエリザベートのルドルフ役なんだ・・・井上さんと同じ役!うーん、二人とも、観たいです。
王子を見てておもしろかったのは「王子立ち」!(笑)左右の足を前後にしてすらっと立ってるんですが、それが羨ましいほどよく似合ってました~。でもあれほとんどの場面で常にそれを意識してたみたいで、足には辛いでしょうね~。
シンデレラの大塚ちひろさんは、初演から引き続き。SHIROHのリオ役では象徴的な役で、歌も神懸かってる感じに歌ってましたが、今回は普通の女の子の印象で、ピンクの衣装がよく似合ってて可愛かったです♪どちらかというとおめかしした衣装より、普段のシンデレラの衣装のほうが私は好きでした。

さて、期せずして体験したスペシャルカーテンコール。
何度目かに登場したとき、成志さんがそれまでとは違って端に立ってたので「あら?」と思っていたらマイクを持って司会を始めました。
あまり説明も無く、いきなり「今日は初嶺さんと閣下のDESTINYです」てことで王子とシンデレラのナンバーをお二人でやることに。二人とも、閣下が持ってきたカンペを覗き込んだり、浦井さんと大塚さんに踊りのレクチャーを頼んだり、慣れてない感がありありと(笑)歌いだしたら乗ってきたようで、最後はなんだかコブシを効かせた演歌風になっておしまい。
その間他の出演者は舞台の上に思い思いに座って隣の人とひそひそ話してたり、すっかり素でしたねー。
そしてその後は客席と出演者のじゃんけん大会!勝ち残ったら、誰か好きな出演者と2ショット写真が撮れます、ということで参加しましたが・・・あっさり玉砕(汗)残った方10名程度が舞台上に上がって写真タイム、でした。閣下、成志さんが人気だったかな。王子はスルーされたのがかわいそう(笑)この辺ちょっと間延びしちゃってたかなー。成志さんも気にしてました。あ、でも気にした成志さんは「じゃ、この間にちひろの阿波踊りをご覧ください」とちゃっかり大塚さんに振ってましたが☆いきなり振られてちゃんと踊る大塚さんも偉いですね(笑)

と、まあ色々楽しめる「エンターテイメント」なミュージカルでしたが、内容的には「シンデレラ」だし、ちょっと高いかな・・・子供も楽しめる、という割に子供料金の設定とかなかったみたいだし。

by yopiko0412 | 2005-06-06 17:15 | ミュージカル  

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