ゲキ×シネ『髑髏城の七人~アカドクロ』

2007/2/28-12:30上映 新宿バルト9

大好きなアカドクロ、前のゲキシネは行かなかったんです・・・DVDで見られるし、と思ってたので。でも『SHIROH』をゲキシネで見て、「やっぱり大画面・大音量の威力ってすごい!」と思ったわけです。でも、今回も実は他のチケットとか、日程的にとか考えて、スルーしてました。メタマクすら見てない・・・でもあちこちでの評判を見て「やっぱ観たい!」(いつもこればっか・・・学習しないと~>自分)と思ってたところに、延長上映決定、私自身もちょうど平日に休暇を取ることになっていたので、このチャンスに行って来ました!




・・・て前置き長いですけど。
結論。行ってよかったです。大好きです、アカドクロ。
ちょうど朧が大阪で完全終了しちゃって、まあ私はあちこちのレポを読むばっかりだったんですが、それでもちょっと虚脱感、とか思ってたんだけど、これで楽々と気分は復活☆ていうか、家に帰ってからもアカドクロのDVD引っ張り出してきたり、ちょうど見てる途中だった阿修羅2000のDVD(オープニングだけのつもりがずるずると(笑))も最後まで見ちゃおうと思うし、阿修羅2003も見ようかなとか、他に見るべきビデオがあるのにいのうえ歌舞伎一色になりそうなくらいです。

それにしても、やっぱりこの「ゲキシネ」てすごい!!家帰ってすぐ見たDVDも、全く同じ画像のはずなのに、なんか小さい、なんか遠い、と感じてしまって、違うもの見てるかと錯覚しそうなくらい。ゲキシネを誰がやろうと言い出したかわからないけど、イーオシバイとヴィレッヂといのうえさんに大感謝!劇場で『SHIROH』の予告を見てまた見たくもなったし。朧~がゲキシネになったらもう勇んで駆けつけるぞ!

アカドクロについては語りたいとは思ってたんですが、ここで語っちゃおう。一応、ゲキシネ見て思ったこととかまとめて。
SHIROH をゲキシネで見たときも、なんかそれまでサントラで聞きまくっていたものが大画面で大音量でどーんときたら、ただそれだけで泣けてきた、ていうことがあったんですが(汗)今回もそれに近いくらい、ポイントポイントで涙がじんわり。だってもうあのオープニングが出た時点で涙ぐんでましたから(笑)
もちろんストーリーや台詞に泣かされた部分も含めて、ポイントを思い出してみました。
・オープニング
かっっっっっこいい!!それだけで泣けます(笑)ていうか、新国立劇場のあの奥行きのある舞台がすごく効果的。厚生年金会館でも見たけど、オープニングやエンディングのあの奥行き感はすごい。そして、カーテンコールで役者さんが全速力でこの奥行きを走って行きつ戻りつしたんです。あの舞台の後に。それがまたすごい嬉しかったなあ。
・他に行く場所は無い、無界の里を守るという極楽の場面
・アニキのアニキは、オオアニキの件
この、荒武者隊の、兵庫アニキを連れ戻さないでくれ、ていう兄さへの直訴が、その後につながって、兄さの心を動かしたんだと思うと、画面的にどこも美しくは無いんだけど(失礼っ!)すっごくキラキラして見えます。
・無界の里での、荒武者隊最期の場面、それぞれが名乗りを挙げてるとこ
・アンタ、いい子分もったよ!のとこ
・捨を助けに行って欲しいという沙霧の願いを「言われなくてもわかってる」てとこ
・「あたしがせきしんさいだ」「生き残ってしまった影武者と、影武者を犠牲にした者」の件
この一連のシーンは彼らの信頼関係とか、それまで築いてきたものが浮き彫りになってて、ストレートに感情に訴えてくる。
荒武者隊の名乗りとか、大画面で見るとぐーっと訴えてきてびっくり!
・100人斬り
音楽と照明と手がぴったりぱっきり合ってて言うことありません!刀を肩に掲げた姿勢の捨の鋭い目線がもう~!
・髑髏城突破の時の、家康の映像とかぶせた、7人のシルエット
この映像はずるいです。これだけで見る価値あったと思いました。スローモーションで、シルエットで、シンプル過ぎるほどシンプルなんだけど、こういうところが「アカ」の無駄を省いたと言わしめるところなんだろうなあ。
・エンディングの後姿
それぞれの、笑顔に隠された悲しさも切なさもあるけど、それよりなにより前向きな歩み出しが、爽快感たっぷりでいいです。そして、捨の周りを飛び跳ねてちょろちょろする沙霧がかわいくって仕方ないです。でそれを「しょうがねぇなあ」みたいな風情で見やる捨もかっこいい☆


・全体的な構図の美しさは、相変わらず素晴らしかった。「狸穴二郎衛門、さまですか」「さま、は余計ですぞ、蘭兵衛どの?」の3人の構図がかっこいい!
・蘭が実は女だった、ていう設定の方が好き、蘭の信長への忠誠に愛情がプラスされることで、蘭の哀しさが際立ってる。蘭が時に声色を変えているのが効果的。「死ぬときでさえ、あの方は早がけで行ってしまわれた」とか。女だもん、あの台詞。そして、沙霧の「捨之介は絶対女を斬ったりしない!」で沙霧が捨という人間をどれだけわかってるかわかるのが、好きです。
・1幕エンディングの蘭、2幕月夜の蘭、すんごい美しい上に、覚悟とか、業とか、背負ったものが大きすぎるのも見えて、逆に危うい。
・蘭の最期、天魔王を守って死ぬときの台詞が「勘違いするな。ここで裏切ったらお前や光秀と同じになる」て、確かに蘭の美学だろう。だけど、蘭の中でどこかで信長を守れなかった後悔を、ここで果たして、そしてその命も投げ出そうとしたんじゃないかと思う。そうすることであの世で信長に正面から見えることもできるたんじゃないかな。
・「はーっはっは」とか、あえての学芸会演技が、いのうえ歌舞伎第2章からは減ったのかな、と思った。
・贋鉄斎は、贋鉄斎がいい。彼もきっと信長の元に仕えていて、捨や蘭とは旧知の仲、の設定だからこそ出る信頼関係がよい(かんてつもおもしろかったけどさ、そこらへんの「縁」とか「業」がないから、軽いんだよなあ)
・捨は「人生50年、どうせなら面白い夢をみろ」というし、兵庫は「どうせ人間一度は死ぬんだ。それなら死に場所くらい自分で決めたっていいじゃないか」という。そして贋鉄斎は「めんどくせぇ、めんどくせぇが、おもしれぇ」といい、「自分の仕事の顛末を見るためについてきた」という、それぞれ違うことを言ってるようで、結構近しい美学じゃないか。「生」を、自分が生きた「道」をいかに自分のものにするか、彼らが考えているのはそういうことじゃないかな。だからエンディングのポジティブにも繋がってるのかな。
(つらつら思い出してるので細かい言い回しとかシーンの前後もありますが、悪しからず。)

アカドクロは本編もコメンタリーも含めて結構見てて、あと楽曲たちが本当に印象的でかっこよくて、携帯にも入れてるし、岡崎さんのWORKSでも大好きな部分。曲という意味ではアカのテーマと阿修羅の夢桜が、多分生観劇直後から脳で録音してる感じでいつでも思い出せてました。
前は、舞台はナマモノ、という意識が強かったから、サントラを買い出したのが『SHIROH』からってのが辛いです・・・アカと阿修羅2003のサントラが欲しい!特にアカは、ゲキシネで見てても、どことってもかっこいいんだもんっっっ!!あー新感線はサントラの再販を是非してください・・・(涙)
アオもゲキシネ観たらまたそれはそれで印象変わるかな~なんて制作サイドの思惑に乗せられそうな気もしてますが。スケジュールとチケットが確保できれば、観ようかな。SHIROHはどうにかして観ます。

※完全な個人的な感覚ですが、なんか、全編渡って見ながら思ったのは、今この時、自分が観劇という趣味を持ってて、新感線に出会えてよかったなーということ。変なんですが、新感線だって最近しか知らないけど、でもいいの、自分が「これを観られてよかった」と思えるものにちゃんと出会えてる、ていう実感があることが嬉しくって。これは新感線に限らず、だけどね、そんなことを思わせてくれたゲキシネってまた何かパワーがあるのかな。ま、これは後世まで楽しめる娯楽ですけどね。
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by yopiko0412 | 2007-03-03 04:05 | 演劇  

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