劇団☆新感線『朧の森に棲む鬼』2回目

2007/1/8-17:30開演 新橋演舞場

こちらが本編の感想。
今回は、なんと最前列センターという、夢のようなお席!その上染ちゃんの誕生日公演ってことでわくわく感MAXでした☆

で、前回3階席からだったのであまり見えなかったこととか、ストーリーがわかってるからこそ観たいところとか、色々観ようと思ってたんですが、この席まずいです、だって目の前に染ちゃんがサダヲちゃんが古田さんがいるとつい凝視しちゃうから(苦笑)
それでも色々気付いたこととかいっぱいありました。そしてこんな至近距離で観る醍醐味も堪能♪こんな席もう二度とないだろうなぁぁ・・・。




席についていきなり気付いたのは、緞帳代わり、スクリーン代わりの墨絵風の幕(スクリーン?)の絵が、朧の森なわけですけど、その樹々の根元には骸骨がごろごろ転がってるのが描かれてるってこと。さすが細かいっ!

冒頭、朧の森で出会うオボロ達が、物語のキーとなる女性3人であることは、前回は見ている内にわかったことでした。だって遠くて顔までわからず・・・声は聖子さんと菜津子さんかな、と思ったけど。オボロの歌詞で「こんな顔の女達に出会ったら」とか言ってるのと、女に会うたびにライが「あの女」とか「3番目の女」とか言ってるから、なるほど、と思い至る感じで。
でも今回はばっちり!初めは骸骨のようなお面を付けていて、途中で取るんですね~。口付け担当は菜津子さんだったかな。舌と剣がつながる時、朧の剣がライトセーバー(in STAR WARS)のように緑に光ってた!

で、ヨシマサ倒した後のシュテン達とのやりとり、血人形の契りのシーンは、人形にちゃんと血糊付けてました。で、キンタから取り上げたキンタの血付きの財布はポシェットのような袋に入れてて、ライは刀で指を切ってるように見せかけてその袋から指にキンタの血を付けてました。・・・わかって見てるとなんて酷い!!
ここでキンタが「あぁぁ!」てなんか身悶えてるのは、羨ましいから(笑)かと思ってたけど、今見るとキンタが血人形の契りをしたことになってるからか、と思ったり。

検非違使になったキンタにお弁当届けにきたオクマのシーン、最後二人残されてのシーンで、オクマの「チュ!」がキンタのホッペにヒット☆ばっちり口紅の後が付いてたし(爆)前回どうだったか覚えてないけど、ここでサダヲちゃんが本気で照れてるような感じで、笑っちゃいながら「お前ほんとにいい加減にしろよ!」と言ってたのでもしかしてオクマエスカレートしたのかな?と思います(笑)照れてる様子がめっちゃかわいらしかったのであれはそのままでお願いしたいです~。

ウラベとサダミツの日ネタは、ウラベが「茶屋で茶でも飲んで行かんか」と言ったのにサダミツが「望むところだ!※○□△・・・・・噛んだ!」でなんだかわからないまま終了。袖に引っ込んでからもなんか言ってたけど聞こえなかった。

サダミツのところに報告に現れたアラドウジ、鳥かご持って来てたんだ~!で、サダミツが喋るたびににやにやしながら鳥かごをサダミツ方向に向けてしっかり覚えさせてた!前回気付かなかったけど、ほんと伏線細かい~。

マダレとライ、キンタの裁きの場で、オオキミに小芝居が追加されてた。「敷居の低~い・・・がらがら、どうもぉ~オオキミです!・・・を目指してるから。」がらがら、のところで襖を開けて低姿勢な感じのパントマイムでした。
このシーン、サダミツが喋る度、状況が変わるたびに、キンタがいちいち反応して「ち!」とか「しまった!」みたいな表情と動きをしてる。で、マダレはずっと下向いてて、サダミツを逆に陥れるところで動くからメリハリあるのです。

キンタはシュテンにずっと無視されてるけど、シュテンがたった一度だけ「キンタ」という固有名詞を口にするんですね、ちゃんと認識してんじゃないか~!しかもその1回が、血人形でキンタの目をつぶした後ってところが切ない~(涙)
キンタって、ライと対極というか、そういう存在なんだということが、後半どんどん浮き彫りになっていく。ライはみんなにどんどん疑われていくけど、キンタにはみんな絶対の信頼がある。(サダミツは除く)シュテンだって、ライには疑念を持ってたとしても、キンタにどうこう思ってなかったからこそ、あんなに驚いてたわけで、マダレとツナと再会した時も、二人はキンタが生きていたことを驚きつつ喜んでただろうし、ツナも優しくキンタを落ち着かせようとしたんだし。

ライから逃げてきたマダレとツナが、キンタに出会って、ツナが「私達は、兄弟だったんだ」というシーン、マダレが目をぱちくりして「てへ♪」て感じで照れてる感じがキュート!
ここに限らず、古田さんの顔芝居は全部堪能。
で、オクマの日ネタ、マダレ紹介は「八丈島さん!」・・・もはや意味不明(汗)ヨダレとかミダラとかの方が理に適ってていいと思うんですけど。

・染ちゃんの汗だく具合がものすっごい!!いやほんとに、顔中汗、ぽたぽたぽたぽた滴り落ちてるし。
・前半は、染ちゃんもサダヲちゃんも、腕が出てるので大変きれいな色白もち肌っぷりが目の前に(笑)
・足元は、底がスニーカーのゴムのような、地下足袋みたいなの→黒スニーカー→黒ブーツって感じでした。衣装に合わせて変わってる。
・ヨシマサの手紙とか布陣の絵とか、ちゃんとほんとに書いてある。
・立ち回りは、基本的に剣同士は交わってる風の殺陣で、SEで音が入ってるんですが、たまに勢い余ったのかほんとに剣同士がぶつかってしまうとSE音以外に「かーん」と音がしてました。
・てか、刀を合わせて力で押し合ってる殺陣、あれ刀実際には合わせてないと思われるところがあったんですが、腕はぷるぷる震えてるし刀は動かないし、というすごいプロフェッショナルな技!(見間違いでなければ・・・汗)
・我等検非違使隊!のシーン、客席通路を通ったサダヲちゃんは、舞台下に取り付けられた段で舞台へ上ってましたが・・・あの段結構高いですよ?あれで上るのも大変そう~。
・シキブと召使のシーン、台詞どおり、まぶたに目を描いてあった(笑)しかもかなり目をつぶったまま芝居してた!!
・篝火の火の点火音がばっちり聞こえた(笑)
・再登場キンタは、目の周りに傷の跡のメイクあり。痛々しい・・・。
・ライとの対決で、血飛沫が飛ぶシーン、ツナが顔に血飛沫が当るように位置微調整してました。あんな至近距離で浴びるのも恐いだろうなあ。
・落ち武者ライは、鎧も汚れてるし、チラシのような感じで矢が刺さってる。
・2幕水対策シートが、休憩時間に配られず、もしかして演出変えて水の被害が無くなったのか?!とか思ってたら、シキブが花道からやってくるシーンで係員のお姉さんがやってきて、何も言わずダッシュで配っていきました。シートに注意書きの紙が張ってあったけどね。しかし芝居観てるの邪魔されるので、ちゃんと休憩時間に配ってください・・・。
・といってもあんまり水は掛からず。水の臭いと、要所要所で出てくるスモークの臭いがすごいです。
・骸骨ライの前に、灯篭流しみたいのがやってきた?下から見上げてたので見えませんでした・・・。

ライの最期についてですが、また色々考えてます。
・シュテンの最期の血人形の術で、シュテンを斬ったことが、自分を斬ったことになる
・ライが無意識の内に生かしておいたキンタが、ライを斬る、これ即ち自分の蒔いた種で斬られるということ
・ライの剣で、ツナがライを斬った、ライの舌と剣は繋がってるから、つまり自分で自分を斬ったことになる
この3本串が、どれが正解ってことはなく、全部オボロ達が張り巡らせた罠だったと。オボロが3人だから罠も3つ?
で、シュテンの最期の台詞が、シュテンを斬っても自分が無傷なことに喜び、「やっぱりハッタリだったんじゃないか!」と言って去るライの背中への「はっ!まんまと騙されやがって!」という台詞だったことにも注目。つまりシュテンは術の効き目が速攻じゃないように仕組んだか、それとも生身の人間を媒体とした血人形の呪いはそういう性質だったのか、とにかくシュテン的には目論見がうまくいったということなんだろうと。
そしてずたぼろのライが去った後のマダレ、ツナ、キンタのシーンでの表情がすごかった。マダレはともかく、ツナとキンタはそれぞれに大きな喪失感を抱いているような、呆気に取られたような、無表情にも近い表情。そしてツナの「もう二度とこんな激しい想いになることはないだろう」(てな感じ)の台詞が、結局ツナはライの言うとおり、それが愛情であるか憎悪であるかはともかく、ライのことでそれまで体験したことの無い感情の渦に飲み込まれていたんだろうと思う。

落ち武者狩りに遭ってるライは、不死身かのように斬られても斬られても這い上がる。今回は最期の台詞もばっちり聞こえた!音響がうまくいったのかな?だいたい覚えてる限りは「血よ!俺の身体に流れる真っ赤な血よ!この朧の森を血の色に染め変えろ!嘘の森に染め変えろ!それが俺の、最期のペテンだ!」というような感じ。台詞後に、ライの身体に矢が飛んできて、血が噴出してたような・・・。
この最期の台詞の意味もまた考えてみないと・・・骸骨になったライは、朧の森に飲み込まれたのか。他の無数の骸骨も、今までのオボロ達の餌食だったのだろう。じゃあライが血で染めようと、嘘の森にしようと言ったあの最期の言葉は朧の森にどんな変化をもたらすんだろう?

今回は、前以上にライの極悪っぷりがアップしてたように感じました。声の使い分けとか、ための間合いとかが悪さを際立たせる方向に変化してまして。至近距離で「あぁ、極悪・・・でもかっこいい☆」なんて思って見てた。相反するんだけど、それが成立してしまう。あ、ツナの、「憎いけど愛しい」と似てる?!(爆)
サダミツに「俺をはめようなんざ100年はえぇんだよ」とか。
シュテンに血人形の秘密を知らされて怒り狂う場面とか。(ここ、初めは自分の命を握られて怒ってるのかと思ったら、違うんだ、はめられたことに、自分が騙されたことに怒ってたんだ!)
キンタをはめて「やったよぉ~」とか。
ツナに「ちょうど、食べごろ」とか。
自信満々で、恐いものなしで、のし上がってく時の悪い声はほんとに低くて艶があるんですが、後半追い詰められて自分の筋書が狂ってくると、声がうわずっていくんですね。

相変わらず衣装がステキ過ぎてわくわくなんですが、ふと気付くと、ライの衣装ってほとんど赤味の色なんですよね、ずたぼろとシキブ落としの時と銀の袴に黒の長羽織のところ以外。検非違使装束は赤黒、白マントの甲冑姿の下の装束は紫、直衣はオレンジと赤、落ち武者前の甲冑姿の下の装束は赤っぽかった。これも血とか真っ赤な嘘、とかと掛けてるんだろうか・・・なんて深読みし過ぎ?

余談をいくつか。
開場直後、ロビー中央にいのうえさんがどーんと仁王立ちしてらしたんですが・・・なんだったんだろう?(汗)
シュテンが死んだ後、オボロの精に導かれてライを追い詰める亡霊たちの仲間に入ったシーンが、なんかSHIROHみたいだった。
あと、2幕冒頭の夢での斬り合いシーンのところが、阿修羅2003の2幕冒頭の回想シーンみたいだった。
PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』のDVDを買いました。染ちゃんのサイン入りポストカード付き☆だからこれを朧でもやったら絶対売れるってば・・・(しつこい!)

次観るのは楽日の2日前と、かなり先。それまでガマンできるか・・・な・・・?(^-^;
[PR]

by yopiko0412 | 2007-01-09 21:35 | 演劇  

<< 劇団東京ヴォードヴィルショー『... 劇団☆新感線『朧の森に棲む鬼』... >>