演劇集団キャラメルボックス『俺達は志士じゃない』

2006/7/1-14:00 サンシャイン劇場

最近どうも忙しくなると間を空けてしまう癖がついてしまってますが。これも既に約1ヶ月前になってしまいました・・・ので手短に。(こればっか・・・汗)




新撰組を脱走した二人が、坂本竜馬と中岡慎太郎に間違われて新撰組に追われる中、匿われた先で岩国藩の面々や桂小五郎と繰り広げるシチュエーションコメディ。
小出しにされるネタと、時勢を語る真面目なシーンと、それぞれの成長なんかも散りばめられてバランスの取れたお話でした。結局「土」がキーワードになるのかな、と。逃げるために裸足でいたところが、地面を忘れないためだ、なんていう壮大な誤解に変わり、「志士」の「志」はサムライの心ではなく、土の心だと。竹の説得シーンは、じーんとしてしまいました。
あと、ありきたりに松と竹がそのまま志士になってしまわないところが、良かったなあと。松には松の、竹には竹の「心」があり、松が最後に竹に向かって叫ぶ言葉が、なんか清々しかったなあ♪
女性は4人だけ、でもそれぞれ個性が強かったです。ま、カッコよかったのはやっぱり温井さんです。役得もあるでしょうけど、意志の強い、それでいてすっごく懐の深い、かっこいい女性でした。

初演、再演は観てなくて、MXTVでの放映も録画に失敗し・・・あれは初演か再演かわかりませんが。ちなみに、個人的には初演が気になって仕方ない!だって蔵之介さんが天王寺様だったなんて聞いたら、ネタに力入れて顔が走ってたなんて聞いたら・・・。
それはともかく、今回は演出に劇団M.O.Pのマキノさん、3人の外部客演(それも毛色が違う感じの!)と色々面白い面子だなーなんて思って観に行きました。

で、まだまだキャラメル歴は短いとはいえ、それでも公演頻度の多さから数はこなしてる(笑)訳で、今までの印象から言えば、やっぱり今回はちょっと違ったと思います。ま、演出家が違うんだから当たり前としても、主役の方も外部客演、となると影響が大きいのかと。
何が違うって、温度?ていうのかな、なんかキャラメルの舞台ってみんなが力いっぱい全力疾走で台詞を前に飛ばしてる印象だった(悪い意味ではなく、そういう路線ってこと)んだけど、今回はもっとどっしり落ち着いて地面を踏みしめて台詞を1個1個きっちり置いている(これも悪い意味ではなく・・・)感じ。製作総指揮の加藤さんがサッカーと野球に例えてるくらいなので、そういうことでしょうねー。

で、私はこういう落ち着いたストレートはもともと好きなので、楽しかったです♪
落ち着いてるけど、ネタもあれば殺陣もあり、登場人物の人柄がぶれず、きっちり決着を着ける構成もお見事!殺陣は正直狭い舞台に結構色々セットを組んでますます狭い空間で、あの大人数での殺陣はごちゃごちゃしちゃった気もしますが、でも武田さんがかっこよかったのでチャラ(爆)しかし屋根の上からジャンプしたときはびっくりしました☆

演出的には、1シーンだけの大掛かりなセット変更無し、そして暗転で場面転換しつつ、それぞれの登場人物の心境の変化とか、本質の見せ方がうまいなーと。桂なんか、初めはおちゃらけかと思ったらすっと挟まれる「策士」な場面に、彼が持っている、底の方にある恐さを感じました。あと、台詞無しの3人のシーンとか、脚本もあるでしょうけど、ほんと演出が丁寧だなーという印象。劇団M.O.Pの本公演を観てみたくなりました。というか、この前の『水平線ホテル』でしたっけ、あれも気にはなってたんですが観なかったんだけど、評判を読んだらやっぱり観ておけばよかったなーと思ったので、次の『ズビズビ。』は観るぞ!と心に決めました☆
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by yopiko0412 | 2006-07-22 23:20 | 演劇  

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