『白夜の女騎士』

2006/5/29-19:00開演 シアターコクーン

今更も今更ですが。記録だけ・・・。
ま、ぶっちゃけストーリーは全てを理解できてません!てか理解できないよ、1回じゃ・・・。でもでも、なんか色々印象的な台詞や、示唆を含みまくった台詞や、そしてなんだかわからないけど面白い勢いなんかを感じた作品。野田戯曲を蜷川演出で、てことですが、この作品3部作だそうですので、残り2作もやって欲しいなー。てかやるんだろうな~(笑)




ちなみに、今回とってもいいお席で!センターブロックの、通路前の席、つまりど真ん中で。通路後の列には波野久里子さん(勘三郎さんのお姉さん)と松たか子さん、三宅健くんに深津絵里さんもいらっしゃって、豪華な客席でした~。ちょうど直前の週にメタルマクベス観た後だったので松さんがふつーにそこにいるのが変な感覚でした。(笑)
で、蜷川さんのお得意、開演前から舞台、客席、ロビーに至るまで、既に衣装を身に付けた役者さんたちが歩き回ってるわけで、彼らも普通に知り合いと話しをしてたりして面白かった。蜷川さんも、脚立を押さえてました。客席に入った瞬間目の前にいらしたので、「演出家が脚立押さえてるよ・・・」と半ば絶句(汗)

あと、これも蜷川さん最近お得意?の字幕電光掲示板。今回はステージ両脇にでっかく。開演のとき、「心の準備もまだの内に芝居が始まる」みたいな文句が出てて、笑った(笑)
いや、むしろ芝居が始まる前から、劇場に入った瞬間から、芝居が始まっているかのような、でもまだのような、そういう境界線の曖昧さを敢えて演出しているのは蜷川さんに他ならないんだけど。他にも搬入口が開けっ放しだったりしたしね。出演者と客の境界線を無くし、劇場と外の境界線を無くし、その内舞台作らずに客席で芝居し始めるんじゃないのか?というほど。(それはガラスの仮面の狼少女の話だ!)
この電光掲示板、ト書きと、専門用語(主に無線(ハム)について)の説明が出てきたんだけど、ト書き読むと実際に目の真に広がる場面が若干違ったりしたんですが・・・それも狙い?専門用語は、まあ知らないと分からないよなあ。でも字幕読んでると台詞と表情を見逃すのです。辛い・・・。ト書き読んでると字面の理解をしてしまうんです。ほんとはそれじゃダメなんだろうけど・・・。うーむ、効果的なような、いらないような・・・。

ああ、そう、境界線の話で後から思ったけど、それだけ境界線の曖昧さを主張している(あぁ、大いなる矛盾だ・・・)にも関わらず、舞台上で繰り広げられるのは神様と巨人と小人の境界線バトル、そしてまっすぐの白線を追い求め、空を飛び境界線を越える少年。皮肉でしょうか?

鳥の目と昆虫の目を持つ人間の少年、そして神は盲目。
少年を取り合う3者はその陣地の境界線を争う。
その後の信長は自分の爆弾で妹を爆発させた爆弾魔。
おまけは眠り姫で、本能寺の炎の中。
神に追放された女騎士が育てるサスケ。
いつもの友とまことの友。
絡め手たちから、まことの友を助けるサスケ。
ぎりぎりのぎりまでしなったグラスファイバー。

うーん、なんかわかるようで、でもうまく解けない知恵の輪みたい。

主演は松潤。ま、正直ジャニーズさんにそれほど過度の期待はしてないんですけれど。というか、ただでさえ野田戯曲に蜷川演出、その上ますますチケット取りにくい・・・とかそういう邪念が邪魔をしますが(汗)
で、ちょうど私の観劇直前に、ある公演で声がダメになったらしいという噂だけちょろっと目にして、大丈夫か?!と思ってたんですがまあ多分必死で直したようで、ちゃんと聞こえました。でも辛そうだったけど、かなり・・・。あの台詞量であのスピードで、あの体力芝居は相当くるよねえ、でも勝村さんも年齢ハンデ(失礼な・・・。)あるにも関わらずコンディション維持してるので、長丁場の舞台に持ちこたえられる喉と体力作りの仕方を覚えればいいんじゃないでしょうか。
キラキラしたまっすぐな少年の印象は出てました。ちょっと一生懸命すぎるけど・・・もうちょっとさらっと自然体に見えるように見せて欲しかったなあ。ずーっといっぱいいっぱいに見えた・・・。席の真後ろの通路にきて暫し芝居をしてたので、振り返って勝村さん共々至近距離で観察。でもあまりにも近すぎるのと真後ろ過ぎる為あんまり凝視もできず・・・もったいない(笑)だって振り返ったら健くんと目があっちゃったんだもの。恐かった。(え?)

勝村さんは、もう、すごい!カーテンコールで一番の拍手を送った!元々すっごく好きなんだけど、今回は主演二人が若い中、しっかりと芝居の軸を固定してくれてました。台詞は松潤に負けず訳分からんし多いし、でもなんかどこかで笑いを起こすの。そのテンポが自然で絶妙で。声もステキで、髭姿もお似合いでした。
体力勝負の富士山のシーン、あれはどこまでが台本でどこまでが役者のその時の反応なんだろう?途中、息も切れ切れの状態で「これじゃ最後まで持たないよ~!」と言ってましたが、既に翌日が楽日だったこの日、びっくりするほど長時間、サスケと信長の攻防が続いた。あれ、止めるきっかけってあるんだろうか?
他にも、サスケの部屋でおまけと3人のシーン、おまけにぶっ飛ばされてものすごい勢いで畳に転がる・・・いや、まあ実際おまけの杏ちゃんの力ではなく自分で飛んでるし、受身も取ってるでしょうけど、あれ毎ステージやってたんですよねえ。翌日いいともに出て「全身あちこち傷だらけ」と言ってたそうですが、観てる時からそうだろうなーと思ってた。

杏ちゃんは、なんかあやふやで透明なイメージを必要とする役だと思うんだけど、まっすぐの瞳と真っ白の衣装、そしてすらっとした立ち姿でステキでした。台詞にも力があるんだよね、最後のサスケとの交信とか、二人のキレイな心が声に出てる印象。まだ若いんだよなあ・・・末恐ろしい。蜷川さんに鍛えられ、新感線にもはまっちゃう、幅の広い舞台を経験してるなあ。かわいいし♪

ちょっと既にだいぶ経ってしまったので、他のキャストは割愛。あ、でもこれだけは言いたい。タイトルにもなっている、ワルキューレのキューがね・・・昔から変わらないTV演技だし感情こもってないし声は通らないし肝心の色気は無いし・・・なぜ?(汗)
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by yopiko0412 | 2006-06-22 22:51 | 演劇  

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