SHINKANSEN☆RS『メタルマクベス』

2006/5/24-18:00開演 青山劇場

松本から始まって東京での初日も開けて、うずうずしながら待ってた新感線、堪能してきました!
去年の前哨戦ライブがある意味一番のネタばれだったというのはまあ仕方ないとして、二重構造とか近未来とかバンドだとかいう情報は入ってたし、マクベスのストーリーはわかってたんですが、一体全体どうなってるのかわからなかったけど・・・いやほんとにマクベスだし、二重構造を上手く取り込んでるし、クドカンテイストの脚本を、いのうえ演出ががんがん押していく、お腹いっぱいになる舞台でした☆上演時間約4時間(休憩入れて)だけど、それを長いと感じさせないのが、この舞台がすごいっていう何よりの証拠だと思う。




開演前、前の記事で書いたチラシに驚愕し、『朧~』の妙に立派な仮チラシに感嘆し、パンフとCDを購入。高いけどそれ相応の内容だから新感線のパンフは大好き♪まだ全部読みきれてません・・・。CDはジャケット内側にも写真付きで本格仕様ですね~。早速通勤のお供にしていますが、やばい、聞いてるとまた舞台観たくなる(笑)
18時の開演は社会人にはきついなあと思ってたけど、皆さん良く来れますね~。(他人事?)でも開演してから入ってくる人もぞろぞろ。そりゃそうですね。でも、新感線はオープニングがかっこいいのでもったいない・・・。途中休憩は25分、地下の女性トイレは長蛇の列でしたが、外にある簡易トイレを利用させていたので、劇場も良く分かってきたのかしら。

ストーリーは2206年の近未来、多くの人類が絶え、生き残った人類がその覇権を争う世界で、レスポール王の勇猛な将軍ランダムスターは戦からの帰路で魔女3人に出会う。魔女はランダムスターをマホガニーの領主といい、末は王になる、と予言する。ランダムスターの親友エクスプローラーには王にはならないが王を生み出す男、との予言を残す。その直後、ランダムスターは自分がマホガニーの領主に任命されたことを知り、この予言の呪いにはまっていく。魔女達は古いCDを渡し、その中にランダムスターの行く末が納められている、という。
そのCDは1980年代のバンド、メタルマクベスのアルバムで、バンドのボーカルでリーダーのマクベス内野はランダムスターに、ギターのバンクォー橋本はエクスプローラーに、ベースのマクダフ北村は王の家臣でレスポールJr.の教育係りのグレコにそれぞれそっくり。その上バンドのマネージャーローズはランダムスターの愛する妻にそっくり。
で、つまりマクベスの話になぞらえて、2206年のランダムスターが破滅の道を進んでいくわけです。その中で魔女の予言や、人々の言動を表す曲が全てメタルマクベスの楽曲だという。もちろんメタルマクベスバンドも、マクベスの物語に沿って破滅していく。
最後にはランダムスターは自分をマクベス、夫人は自分をローズだと思い、二つの世界は重なり合っていく・・・。

どこまで書いたらいいかわからない・・・だって基本はマクベスのストーリーだから(笑)
上手いな、と思うのはそれぞれの世界が別々に存在しているように見せておきながら、後半ランダムスター夫妻はそのCDの世界に獲り憑かれて二つの世界が一つになってしまっていた。だから、物語の最後はもう近未来の世界だけに集約してしまった。無理に両方の世界のエンディングを描く必要が無くなって、いいなあ、と。

今回は脚本がクドカン、演出がいのうえさんってことでどっちの色が出るんだろう?と思ったけど、それぞれ持ち味発揮してましたね~。
やっぱりいのうえ演出って大きい!派手なんだけど、すっごい緻密に考えられてて、魅せ方も毎回手法を変えてくる。どれだけアイディア蓄えてるんだろう?毎回思うけど、オープニングの掴みがね、どうくるんだろう?と思って、わっくわくしてかじりついてるんです。開演前のお約束の曲が聞こえてきたときから、ある種パブロフの犬状態(笑)今回は舞台後方の奈落がぽっかり空いてて、あそこからなんか来るのか?と思っていたら、でっかい電光掲示板を利用してあんなかっこいいことになるなんて!あの電光掲示板、どういう仕組みなんだろう?透けてたよ・・・。
電光掲示板は要所要所で効果的に使ってた。面白いのは、城の画像がちょっとRPG風なグラフィックだったこと。狙ってるのかな。そして前半のシャウト系の歌では歌詞が出たり、他の曲でも舞台上とは別にバンドの映像が出たり、ラブシーンでは上からの映像だったり、タップのシーンでは足元のクローズアップだったり。えーと舞台と画像とどこ見て、どう反応したらいいんだろう?1回じゃ全てを堪能し切れてない自信があります!(爆)
今回もバンドは舞台の上、上手側。そして劇中バンドにホンモノのギタリストが加入しちゃったり、逆に劇中バンドの役者が演奏してたり、なんか楽しいな♪ギタリストの真っ赤なロングコート風衣装が、一瞬マトリックスのマントの色違いに見えました(笑)

クドカン脚本は、ちゃんとマクベスやってるのに、ちょこちょこ下ネタが入ってたり、唐突な場面もあるのがクドカンテイストかな。下ネタ、あんまり受けてなかったような・・・いいのか?私自身は、ストーリーに必要な妖艶さやラブシーンやちょっとしたエロさはいいけど、笑いにしたいだけの無駄な下ネタはあんまり好きじゃないのでそこはちょっと・・・というところもあったけど。
歌の歌詞もシェイクスピア、台詞部分もシェイクスピアなのに小難しい印象ではないのは言い回しを現代風にしているから?
登場人物のネーミングは絶対クドカンセンスだろうなぁ(笑)グレコの子供がローマンて(爆)門番の皆川さん出演部分は明らかにクドカンテイストかつ小劇場風味だったような・・・。

劇中曲は、以前ライブで聞いたものもちゃんと全部入ってた!チラシの束についてる配役表に全曲歌詞もあったので、開演前にさらっと眺めて「お!あの時の曲だ~!」なんて思ったりしながら♪
曲に関しては、普段メタルは聞かないので詳しくないけど、かっこいいしノリたくなるような曲がいっぱいでCD聞いてても楽しい。しかし音程が難しそうな歌もあったなあ、特に内野さん。内野さんの歌ってあんまりイメージ無かったし、メタルマクベスライブの時も辛そうだなあと思ったけど、今回もちょっと辛そうだった(汗)松さんは声はよく出てるけどよくあの歌い方で保つなあ、と思っちゃう・・・喉つぶしそうに聞こえるんだもの。まあCDもリリースしてる方だしライブもやってるだろうから聞かせ方は心得てる感じ。
歌の圧巻は上條さん!冒頭、報告者・・・じゃなくて冠くん(笑)からの報告の歌の合間に合いの手みたいに1フレーズ歌うんだけど、これが上手いんだ!お腹の底からたっぷり声を出してる感じで、しかも朗々としてるから気持ちいい♪王として堂々とした雰囲気にあの声が余計に威厳を持たせてる。もっと歌って欲しいなあ!!そして冠くんはシャウト担当ですごかった・・・歌詞は電光掲示板に表示されるから聞こえなくても分かるからよかった~。あと、日替わりネタ場面を持ってるとは!今回は昭和歌謡曲ってことで松崎繁とか梅沢冨男とかやってた(笑)知らないけど・・・最後に「上條恒彦」て言ったけど、やる前にすっぱり切られてた(爆)
あと好きだったのは「Death for ランダムスター」て歌うところ。ネタ歌リンスとスプレーはメタルバンドならではのネタってことかなー(*^^*)

笑いとシリアスのメリハリが効いてるのでほんとに飽きない展開。前半はランダムスター夫妻のバカップル振りはすごかった(爆)あれ日を追うごとにエスカレートしたりするんだろうか?ゼヒその方向で壊れていって欲しいんですけど。
ランダムスターとエクスプローラーの場面も好きだったなあ、じゅんさんが思いっきり遊んでるし、それでいてなんかかっこいいし!息子を守る為に必死な場面とか☆あ、内野さんとの場面での遊びは多分日替わりでしょうねー。「頼む、お前のミュージカルに出させてくれ!ほんとにやってみたいんだ!」で場内大爆笑!!
後半はマクダフであるグレコがJr.やマーシャルと共にランダムスターを追い詰める展開で、どんどんシリアスになってきて、前半影の薄かったグレコがどんどん前に出てくる、しかもやっぱりこの役柄はかっこいい☆蜷川マクベスの時の勝村さんもめちゃめちゃカッコよかったけど、今回も北村さんと内野さんの対決場面、「俺は帝王切開だ!」なんてわかりきってるのにもうぞくぞくした~!
あと、ランダムスターと夫人が罪の意識にさいなまれぼろぼろになってしまった後のシーンは、自業自得といえばそうなんだけど、弱い人間が大それた野望を抱いた悲しみに、「小さい人間が大きな箱に手を伸ばしたからいけないの」なんて件に、ついうるっときてしまった。巧い役者二人が演技で魅せてくれたので良かったのかも。
森山未来くんはもうちょっと見せ場があってもよかったかなー。タップとメタル演歌と最後の電源装置だものね、それにしても手足長い・・・。
ところで今回なんとなく殺陣があんまりカッコよく感じなかったのはなぜだろう・・・?スピード感もないし、距離感もずいぶん空いてるのであんま緊迫感が感じられなかった。うーん、もったいない。

まとまりがなくなってきた・・・。
これ書きながら思い出す度に色んな場面が印象的だし、かっこよかったと思うし、CD聞いててもあーここどんなだったっけ?と考えちゃう。次に観るのは前楽だけど・・・それ以前にもう一度観たいなあなんて。悪魔の妙薬に引っかかった感じ・・・(笑)
ちなみに当日券は開演の1時間前からS席やZ席補助席を発売。5月21日に聞いたときは、日によって違うけどだいたい20枚くらい出てるそうです。がこれから混むと思うので5月中をお勧めされた・・・。て何チェックしてるんだろう、私?(恐)
[PR]

by yopiko0412 | 2006-05-26 11:10 | 演劇  

<< 新橋演舞場五月大歌舞伎:夜の部 新感線☆NEXUS vol.2... >>