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新春浅草歌舞伎:昼の部

2006/01/07-11:00開演 浅草公会堂

今年の観劇初めです。実は2005年の分でまだ書いてないこともあるんだけど・・・こっち先(笑)
今回、初めて浅草歌舞伎に行きました。浅草公会堂も初めて!キレイだし広すぎないし観やすい劇場でした。昼の部は『鳴神』と『仮名手本忠臣蔵』の2本。




『鳴神』
獅童さん演じる鳴神上人が世界の竜神を封印してしまったため、雨が降らなくなって3ヶ月。帝からの命により、亀治郎さん演じる雲の絶間姫が鳴神上人の元を訪れ、その美貌に上人はメロメロ(笑)になってお酒を飲まされ、封印の解き方を漏らしてしまい、姫は封印を解いて逃げてしまう。騙されたことを知った上人は怒りに怒り、雷(イカヅチ)になってしまう、というお話。
なぜ鳴神上人が竜神を封じたのかわからなかったけど、重々しい話なのかと思いきや、結局姫の色香に迷った上に怒り狂うという一人相撲な上人様(爆)確かに、亀治郎さんの女形はキレイでわがまま(というかお酒を飲ませたかっただけだけど)で、世俗の煩悩を絶ってきた上人様には刺激が大きかったのでは?獅童さんの声はちょっと聞こえにくいところもあったけど、最後の怒り狂う場面の迫力は流石!

『仮名手本忠臣蔵』
ちゃんと一発で変換できてびっくり(笑)
通し狂言の5段目と6段目、ということでお話は突然始まる感じだったかな。昼夜でおかると勘平を勘太郎くんと七之助くんが入れ替わりで演じる、ということで、イメージとしては勘太郎くんは立役、七之助くんは女形のイメージが強いんだけど、昼の部はその逆、勘平が七之助くんで、おかるが勘太郎くん。勘太郎くんのおかるは・・・でかかった(爆)隣の席の人も出てきた直後に「勘太郎くんおっきい・・・」と独り言をもらしてたし。七之助くんの勘平は線の細い、どちらかというと武士というより町人風に見えたけど、他の人の勘平はどんなイメージなんだろう?
5段目の前半、鉄砲渡しのシーンは、知らなかったけれど、二つ玉のシーンは観たことがあった。数年前の『夢の仲蔵』で観たのかな。それか、テレビで歌舞伎の変革を紹介する番組だったか・・・。斧定九郎のこしらえをあの形式にした当時、ものすごい反響だった、と。以降、あれが定番になったということ。昔から続く伝統芸能だけど、やっぱり時代時代に新しい試みが取り入れられて、変わってきてるんだよなーなんて思いました。ここ最近の色々な歌舞伎の取り組みも、いつかこんな風に語られるんだろうな♪その斧定九郎、結構唐突に出てきたけど、この演目はいつか通し狂言で観てみたいなぁ。
6段目の、おかるの家でのシーンは、前半ちょっと長くて入っていけなかったかなあ。後半、勘平が罪の意識に苛まれているところは、七之助くんの細い身体が小刻みに震えてたり、身体中に力が入っている、悔やんでも悔やみきれない気持ちの現れがすごかった。
しかし不思議なのは普通に遺体を家に運び入れる村人たちと、目の前で仲間が腹を切ったのに結構平然としている武士二人。まあお金を置いていってくれたのはそれなりに気持ちの現れでしょうけど、そういうものなのかしら?

お正月だからか、お客さんに着物の方が目立った気がします。特に若い方。色々な着物が見れて、「あれいいね」なんて言ったりしてたけど、中にはちょっと「?」な着付けの方がいて、自分も今後着る時は気をつけないとなあ、なんて思いました。
あと、パンフレットが、普通の歌舞伎の筋書と違って華やかで写真集みたいで楽しいです♪
また来年も観に行きたいなあ、今度は着物で!!

by yopiko0412 | 2006-01-07 23:33 | 歌舞伎  

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