情熱大陸:福山雅治

またまた今更な記事(汗)でもこれもスルーできない番組でした。
かなり、内容の濃い、というか、アーティスト・福山雅治の表と裏をきちんと見せてくれた作りだと思います。この番組自体、ある程度の期間、定期的に取材を重ね、一定のコンセプトを持って普通の番組とは一線を画した切り口で様々な人間像を見せ、かつ、答えを「これ」と決めてしまわず、視聴者に、そして取材対象のこれからの仕事振りに回答を委ねる姿勢の番組で、ここで取り上げられて気になり始める人なんかもいるくらいで。といってもそれほど毎週は見れてないけど。



で、今回の福山雅治への切り口が、これまた鋭い・・・というか「それ本人目の前に言っちゃうの?」ということだったり、「敢えてそこ聞くんだ」てことだったり、そしてそんな切り口を堂々と受けとめる福山雅治の発言にまたある種衝撃を受けたり。

冒頭、いきなり「売れた方がいいのか」というようなトークから始まり、その時点でカメラのフレーム外から発せられる男性インタビュアーが、その後も独特の切り口の質問を浴びせる。こういう方向性を取れるこのインタビュアーという人も、実は稀有なんじゃないか、と思ったら、ふくままさんのところで、8月28日のトーキングFM記事を見て、納得。フリーのディレクターさん。なるほど。局勤めでない人だからこそできることかもしれない。もちろんある程度の枠組みはあるだろうけど、それでも「フリー」であることによる利点だろう。
この方、福山雅治という人を取り上げる前からこのアーティストに興味があったかどうかはわかりませんが、「ファン」でもなく「関係者」でもない、ドキュメンタリーの題材として、アーティスト福山雅治を冷静に分析してきてるんですよね。だから、彼の質問は表面的ではなく、かなり核心を突いているし、質問への回答に、また質問を重ねたり、自分の意見を重ねることもできる。このディレクターさんの真摯な取材姿勢によるところもあると思う。30分じゃもったいない、もっと見せて欲しいとも思うし、逆に30分だからこそそう思わせる作りだったのかなとも思う。

て番組とディレクターさん語ってどうする(笑)

ディレクターさんが冷静に分析しているのもさることながら、福山雅治本人が、「アーティスト・福山雅治」を客観的に捉えていることがわかる。これは彼のファンであれば少なからずわかっていることだけど、こうしてTV番組として全国に放映されると、ファンではない人にも伝わってしまう。見てくれてればね。それもまた大きな意味があるということ。
だって、「チーム福山」「福山プロジェクト」を表に掲げ、「いい塗装してますよ」「エンターテイメントが作りこんで何が悪いの」と言い切ってしまうからには、当然そのことを知らしめることにも意味がある、というか、これこそも「塗装」の一つ、もしくは「エンターテイメント」の一つとしていこうとしてるってことかなと。

中盤、福山雅治を語る上で欠かせないと本人自身が挙げた、写真家上田氏との関係。高齢になってもなお、写真への情熱が衰えなかった氏との交流の中で、「プロだから、売るために、売れるものを作らなければいけない」わけではない、それ以前に、「作りたいものを作ればいい」ということに、気付かされた。表現者は、自分の表現したいことを表現して、それが評価されて「プロ」と呼ばれるけれど、ともすると「プロになりたい」が先にきてしまう、「売れないといけない」という意識が、そもそもの表現者の根幹を見失わせてしまう。にわとりとたまごの論理みたいだ。
そうして再始動した後の福山雅治に、私ははまったのかもしれないなあなんて思ってみた。(もともと好きだったけど、さらに。)

そして後半、移動の車内で交わされた会話が、すごい。
「他に何か向いてるものがあるんじゃないか、何か教えてよ」とさらっと言ってしまう福山雅治。
「自分は器用貧乏」という彼自身の言葉に、「10種競技」と評する大村氏(写真家・福山雅治友人)の言葉を借り、さらに「1種目で世界一ではないが、多くの種目(歌・芝居・写真・さらに容姿までも)で高レベル」「だから器用金持ち(金銭的な意味ではなく)」だとするディレクター。
すごいよ、よくそこまで言えるよ、二人とも!!
どっちも、言ってることは同じような気もする。同じ感覚を、最大限ポジティブに捉えてるのがディレクターと大村氏。一歩引いて、自分を客観視して捉えているのが実は福山雅治本人。
なんだか、ちょっと心配もしてしまった。この方、大丈夫だろうかと。塗装の下で、皮膚呼吸できてるんだろうかと。ちゃんとどっかで切り替えて欲しい。そして、塗装してない部分にも磨きをかけ、その上に塗装もして、どんどんレベルを上げていって、10種競技の世界一になってもらいたい。

で、あとはちょこっと気になったこと。
ライブ前の楽屋での映像が見れて貴重だったなあと。練習してるよ!
上田さんのためのオルゴール、あんな風に取り上げられるとすっごい気になる・・・欲しい。
最後、雑誌の撮影に遅れてきた情熱大陸取材班に突っ込む姿、なんか先日の蜷川さんの時と被るなあ(笑)
ライブの映像も流れたためか、このビデオ見た後、僕らの音楽までの間は先日のツアーのWOWOW放映を鑑賞。僕らの音楽でHELLOやったのを見て、「やっぱライブがいい」と贅沢なことを思ってしまった(*^ ^*)

ちなみにこれ、ビデオして、ちょうど「僕らの音楽2」の日に見てたんですが、情熱大陸の余波のため、ある意味新鮮な見方ができたかもしれない。長くなったので、僕らの音楽2はまた別記事で。
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by yopiko0412 | 2005-08-29 18:20 | ライブ・音楽  

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