劇団☆新感線『蒼の乱』

思い立って観てきました、初日!
あらすじとか、斜め読みで観に行ったもんだから、色々高まりまして、とにかく書かずにいられません。
というわけで思いっきりネタバレしますので。




将門小次郎(平将門)と坂東武者、東北の蝦夷、西海の海賊、そして渡来の女、蒼真、都の公家たち、登場人物はたくさん、あちこち手を組んだり裏切ったりしてるけど、ちゃんと話は混乱せずー!
あらすじは置いておいて、とにかく感想。

坂東武者とか蝦夷とか出てきてこれまでの新感線を思い出して仕方ない、とか思いながら観ていましたらば!!いきなり出てきたアラハマキの剣!と伝説の蝦夷の王の話!!!
アーテールーイーーーーーーー!
もう文字通り、ムンクの叫び状態でうっひょー!てなりました、座席で、そしてそっから色々頭の中駆け巡って、舞台観てるし声も聞こえてるけどなんか頭に入ってこないくらい興奮してしまった!!
そしてそのアラハマキの剣を将門小次郎がエクスカリバーよろしく抜き去り、反乱軍として立つ。さらにさらに、その剣は天海さん演じる蒼真に受け継がれていくなんて・・・。

で、1幕では将門は馬鹿だし、蒼真は割とおとなしい。でも2幕になると一気にキャラが覚醒していくのが面白い。天海さんはああでなくちゃ!
小次郎がそらもうころっころ転がされてだまされて態度変えるんだけど、まああの馬鹿だものね、とか思うと納得しちゃう。
んで、アテルイが出てきちゃった時点で、色々想像はできちゃったし、きっとこの人こうなるよな、ていう方向に話は転がるんだけど、それはもうそういうもので楽しめる。
だって善ちゃんが蒼真を助けるつもりがないことも予測できるし、最終的に将門の首で、将門の想いを引き受けた彼自身も都に帰ればその想いを叶えることができない、てのも予測つくわけで。
やたらと頭が固いことを強調するからこれもしかしてそれをネタに小次郎生き延びる?とか途中思ったけど、さすがにそれじゃ髑髏城過ぎるし、将門死なないと歴史がね、ということで将門は想いを託して死ぬんだけど、それを守ると誓い、草原に立つ蒼真のラストシーンが本当に本当に美しくて。

あと、早乙女太一くんはまた忍びっぽい剣士の役で、と思ったけど、蝦夷の若者で熱い心を持ってる。そして殺陣はまたまたものすごいスピードと手数の多さ、刀が飛びまくっておりましたが!!そして弟君との一騎打ちあり、これが眼福!
常世王がやられたあと、一気に感情高ぶらせて爆発させて、その後の殺陣のスピードがぐんとアップしたとこよかったね!ああいうリミッターが外れた感じが出せるようになったんだなーとか感心した。そしてじゅんさんのおかげでちゃんと生き抜いたし、今回は(笑)
いやしかし、あの足下の傾斜と階段と段差のセットを盆で回しながらめちゃくちゃ高度な殺陣をしてる兄弟なんなんですか!!ハラハラしちゃったけどすごかった\(^o^)/

じゅんさん!あれはずーるーいーーー!!
馬です、馬。あの衣装?小道具?あれすごい精巧にできてるしかっこいい!後ろ足を両手で操りながら、身体をずっと動かしてる役で、あれは相当きついでしょう・・・。
黒馬鬼の言葉がわかる小次郎、小次郎が迷うとその声は聞こえなくなる。そして初めはわからなかった蒼真は、小次郎の志を継ぐと黒馬鬼の言葉がわかるようになる。そして小次郎が迷いを断ち切るとちゃんと声が聞こえるようになる。
黒馬鬼は最初から最後までちゃんと全体が見えていたんだろうなあ。彼(?)はずーっとぶれてない。

あ、もう一人、逆に迷った小次郎にだけ見える、幽霊になった邦香。あれはあれで小次郎の迷いのせいなんだろうか。だって彼女が弾正淑人方に導いたんだもんなー。
でも奥の大殿のことは知らなかったのかな?ちょっと邦香の存在の意義とかその辺は次観る時にまた考えないと。

弾正淑人の善さんはまたあの喰えない感じがすばらしく。いい人なのか、腹に一物あるのか、そのぎりぎりの線をうまく体現できるんだよねえ。それも重くなく、嫌み無く、飄々と。さすがです。

蒼真と小次郎はどっちも根本は純真なんだよね、小次郎は迷いすぎだけど、冒頭の馬鹿小次郎が基本でしょ。そして桔梗がいうように蒼真を守りたい想いはずっとあったんだと思う。自分で言うように、色々なものに巻かれて、良くしようとしてどんどん悪い方向になってしまうのも、純真さ故。
蒼真も、過去の苦い想いを抱えながら、馬鹿で純真な小次郎と、彼が話す草原と馬の話に惹かれたんだ。彼女も、彼を愛していたのか、自分の過去に決着を付けたかったのか、迷った。迷ったけど、その中から、ちゃんと見つけたんだよね、出会った頃の小次郎から聞いた草原と馬と坂東武者の話に、それを守るという自分の信念を。

粟根さんも今回は色々やってくれてる!殺陣があるー!眼鏡かけてないー!海賊の長だし、かなり対等に天海さんとやりあってるし、常世王との盟約にも加わってるし、美味しい、美味しい!川原さんとの対決とか観てて幸せだったー!

天海さんの歌声もすごくステキ。音楽もまた凝ってた、民衆の歌かよ、ていう税に苦しむ農民の図式とか、パロディ楽しいぞ!
サントラももちろん買ったー!

天海さんには要所要所で風が吹き付けます、風が舞台を形作る。ステキだったなー。映像演出は、少なめで、妖の姿を映す感じだったりでちょうどいい塩梅。タイトルバックはいつもほど「おおー!」てならなかったのが残念かなー。あの星降ってる感じは蛮幽鬼かっていう。
照明がとーってもかっこいいし、2階でも観てみたいなあ、あれは!!

まだ初日だから台詞とちりもあるし、音がかぶったり、逆に変な間が空いたり、色々手探り感はあったけど、なにしろ私はこういうのが好きなんだなあ、て思ったので、すんごい楽しかったし、これから進化していくのが楽しみ楽しみ!!
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by yopiko0412 | 2014-03-27 23:58 | 演劇  

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