演劇集団キャラメルボックス『僕のポケットは星でいっぱい』

2005/6/9-19:00開演 シアターアプル

キャラメルボックス20周年記念第2弾、ハーフタイムシアターの片方、です。
『TRUTH』でキャラメル初体験だった私なのですが、TRUTHにぐいっと引き込まれたので、あれがキャラメルとしては異色だ、というコメントを見て、よりキャラメルらしいと言われるハーフタイムシアターが自分に合うかどうかわからず、片方しかチケット取らなかったんですが・・・大後悔!軽い気持ちで「片方観て好きだったらもう片方は当日券かな」なんて思ってたんですが、私が観た回は平日夜にも関わらずものすごい当日券の列で、通路のパイプ椅子&座布団席以外に、立ち見がずらーっと!前説の加藤さんもびっくりしている様子で、すごいことになってるようです。





で、『僕の~』ですが、確かにTRUTHとは違うトーンだけど、ストーリーテリングな舞台が好きなのでトーンが違っても同じように引き込まれました。お話はちょっと先の未来、ある少年が、母親が病気で長く生きられないと悟り、タイムマシンで未来へ飛び、未来の医学で母親の病気を治してもらおうとする。その未来には、かつての少年が大人になって彼を待っていて、自分の体験を追体験していき、少年はそこで「今の自分にできること」を学び、成長した少年は過去へ飛び、亡くなった母親との再会を果たす・・・て書いても意味わからないですね。
ちょっとSFチックなんだけど、それは設定であって、あくまでも材料、核となるのは時代に左右されない、人の心のお話。それがじんわり心に沁みて、悲しいんだけどでもそこに希望を見出せるというか、気持ちが暖かくなるお話でした。

主人公はかつての少年の成長した柿本カシオ。少年は偽名・ナカタヒデトシなのでヒデ(笑)カシオと共にヒデを助けるのは、「先生」。カシオは、かつてヒデだったわけで、彼はかつてヒデとしてやってきた時の行動を全て覚えているし、その通りに進んでいる。
でも彼が知ってたのは「ヒデ」として体験した部分だけだったんだよね、だから彼はカシオとヒデが離れていた間のことは知らないわけで・・・それでもちゃんと自分の体験と同じようにヒデを導かなければならない、難しい状況。あ、だから先生に傍にいてもらうように言ったのかなあ。もちろん先生がお母さんに似せて作ってあるからっていう理由は大前提で。
カシオが、入院中のお母さんのところにヒデを連れて行ったとき、「オレもお前(ヒデ)を利用していた。ここに来たかったから、お母さんにハンカチを渡したかったから」ていうのが、なんというか、すごく切なかったです。ヒデのためであり、自分のためであり、きっと過去にヒデだった時のカシオにも言われた言葉なんだろうな、とか、じゃあその時ヒデはどう感じたのかな、とかややこしいけど切ない。でもあの冒険を終えたヒデが、成長して今のカシオになっているというのが、答えなんだろうなと。カシオは、お母さんの面影を残した「はるか先生」を作って、お母さんのやさしさを残そうとしてるし、先生もそれをちゃんと理解してるんだー。
ヒデも、きちんとカシオが伝えたかったことを受け止めたんですよね、だから彼はちゃんとお母さんに幸せをあげることができるだろうし、将来また過去からやってくる自分を助け、お母さんにハンカチを渡すんだろうな・・・お母さんへの想いが連綿と続いていくんですね。
ま、Back to the futureなんかでもあった時間軸の破綻の問題は置いておこうと思います(笑)

このお話、なんとシリーズ物なんですね、しかもこの「僕の~」が最新作で、もう一方の『広くてすてきな宇宙じゃないか』は少年の時代の話だそうで・・・事前情報をなるべく入れないで観に行ったため、観終わった後初めて知りました。
終盤に、色々とシリーズの伏線らしき事柄が散りばめられてて、興味が尽きません。サルマルとヒデのお父さん、お母さんの物語も気になるし、お母さんが亡くなった1年後に柿本家に訪れる人は誰か、とか北斗七星の名前がどう役に立つのか、とか・・・。うーん、やっぱり『広くて~』も観たいです(>_<)/~~

そうそう、前説で説明があった、シアターアプルの真上でやってるロックミュージカルの音漏れが酷いということ。確かに静かな、大事なシーンでどんどんという音が聞こえてました・・・やっぱり一瞬集中力を欠いてしまった感じはあったけど、お芝居の内容にひきつけられていたので、すぐお芝居に戻りましたけどね♪
しかし、今回は初めて、一人での観劇でした。でも、一人だったのに、しっかり泣いちゃった。キャラメルのテイスト、好きです(*^^*)
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by yopiko0412 | 2005-06-11 21:48 | 演劇  

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