地球ゴージャス『クラウディア』

2005/5/28-17:00開演 青山劇場

地球ゴージャスの10周年記念、再演ではなく、「アンコール公演」でキャストは病気療養中の本田美奈子さん以外、前回と同じメンバーでの公演。
5列目センターといういい席で、役者さんの表情や細かい演技まで観れて、大満足でした!再演とか、同じ公演の2度目の観劇、とうのは、内容や台詞などは覚えていて、それを踏まえた上で観る楽しみが別にあるんですよね。だからやっぱり気に入った作品はまっさらで観る回と、その後もう1回くらいは観たいのですが・・・なかなかそうもいかず(^o^;



アンコール公演ですから、内容は同じです。でもやっぱり印象違うんですよね。まずは最大の違い、クラウディア役の工藤夕貴さん。本田さんのクラウディアとは違う印象のクラウディアになってました。本田さんのクラウディアはいかにも儚げで、誰かが守ってあげないと、という印象で、ラストでの彼女の決意が、クラウディアが一つ成長したな、と思わせられたのです。対して、工藤さんのクラウディアは、芯の強さが初めから備わっているような、きりっとしたクラウディア。ジアラにすがるのではなく、共に切り開こう、共に生きよう、という意思を感じました。ラストのクラウディアも、ジアラや、ヒコゾウの死を乗り越えて、その志を継ごうとするクラウディアだったような。

今回はなんだかオリエに肩入れして観ていた気がします。彼女には迷いがあった。それは闘いつづけることに対しての迷い、そしてこの世界への迷い。そんな迷いと、彼女が気付いていなかった「ヒコゾウへの愛」がいつも彼女を苦しめていたんですよね。最後、ヒコゾウを庇い、自分の気持ちに正直になって「とてもいい気分」だという彼女がすごくピュアに見えました。そしてヒコゾウにキスしようとするんだけど・・・届かずに息絶え(涙)レミゼのエポニーヌもマリウスを庇い、死ぬ間際にマリウスへの愛を告白し、キスを交わして息絶えてましたが、それと似てるような似てないような、でもどっちもぎゅーっと胸を掴まれるシーンでした。
そしてそんなオリエの気持ちを、ちゃんとヒコゾウは理解できたんですね、だってその時彼は「娘への愛情・友達への友情」という想いをちゃんと持っていたから、だから「異性への愛情」もちゃんと理解できたし、彼はきっとオリエを愛していたんだと思います。斬られたオリエを抱きしめ・・・「この女には誰一人手を触れさせない!」は彼の最高の愛情表現だった!!もっと早く「愛情」に気付くことができてれば、て思ってもしょうがないですね、カシンデンの教えは絶対だったから・・・。

あと印象的だったのが、小池の鈴!あれ去年もあんなでしたか?覚えがない・・・。
鈴の前に、小池のこと。彼の言動は、笑いを誘うシーンばかりだったんだけど、それは逆にヒコゾウと彼の関係性を示しているようで、ヒコゾウという人が慕われている、ということをすごく感じられるようでした。そう、ヒコゾウはすごく人間味があって、慕われる、愛すべき人物である、というのが下敷きにあるんですよね、そんな彼だから、ジアラと仲良くなったり、オリエに愛されたり、小池に慕われたり、クラウディアが娘だとわかってからのヒコゾウの言動にも説得力がある。上手いなあ、と思います。必要以上にヒコゾウにかっこいいことやらせたり言わせたりしないで、ヒコゾウという人物の魅力を表現しているんですから。その魅力があればこそ、彼はジアラとクラウディアを助け、オリエは彼を庇い、小池もそんなヒコゾウの想いを引き受けて、クラウディアにガンを渡し、敵陣に切り込むわけで・・・。
で、鈴。それまでヒコゾウに散々絡み、鈴の音をカラカラたてていた、小池。敵に斬られ、その鈴が落ちて鈴の音が悲しく響き、それでもう二度と鳴らなくなる・・・あれにはやられました!去年もそうだったかもしれないけど、覚えてなかったからいい(笑)

前回はカシンデンと龍の子の言わんとする世界観が最後に明かされたものだから、情報整理できず舞台観ながら消化できなかったんですが、今回は前回の下敷きがあったので初めからそういう彼らの想いを念頭に置いて観ることができました。そうして観ると、この二人のやろうとしたことは、悲しいけど、ある意味今の世界をものすごく極端に言い表したものなのかな、と思ってしまいました。
それでも、龍の子はカシンデンに「姉弟の愛情」を持ってて、カシンデンは、龍の子に愛憎を感じさせたくは無かった、つまり彼女は彼女で龍の子に「姉弟の愛情」があるからこそそう思ってた、てことで二人とも自分たちの持つ愛情は捨てて無かったんですから、完璧に彼らの言う世界が正しいわけは無い。彼らのバックボーンは明かされてないけど、きっと何かで両親を殺されてしまったりしたのかしら、と思うのです。だから、カシンデンはそのことで龍の子が愛憎を持って欲しくないと思ったのかな、と。それを守るために、彼の心を守るために、彼女はこの世界を創り上げた。完全に、私の想像ですけど。
ちなみに、役者さんの表情が見える位置でしたが、龍の子の風間くんの眼はすごかった!ガンを使った人間たちに制裁を加えるシーン、いっちゃってる眼で大きな刀を振り回し、小柄な彼が大きく見えました。龍の子は動きも台詞も出番も少なめだったけど、彼の演技はもっと観てみたいですね~。

サザンの曲の使い方は実に様々。インストで聴くとこうも印象違うのか~と思ったり。でも音楽の音量が大きくてアンサンブルの歌声がかき消されたりして歌詞が聞こえずらかったのが残念です。劇場のBGMも劇中で使われるサザンの曲がかかってて、このままカラオケ行きたくなりました(爆)

相変わらずどこまでが台本どおりでどこがアドリブか判別つきにくいのですが、明らかに!てシーンがかなりの面白さでした。
それは、ジアラとクラウディアが密会している草むら。ヒコゾウと男たちが出てきてリボンでくるくるするシーン。
そのリボンでくるくるしながら、岸谷さんが「死ね死ね~死ね死ね~」と突然の「死ね死ねダンス」(爆)もちろん周りの男たちも真似して踊る(笑)これが工藤さんにストライクだったようで、もう素で笑っちゃって♪そんな工藤さんに岸谷さんは「お前何笑ってるんだ!立場わかってるのか?!」と突っ込み!寺脇さんが「しょうがないじゃないか、ちょっと面白かったんだから」と庇ったのに、工藤さんは「すいません、ツボに入っちゃって(笑)」とまだまだ笑いが止まらない☆
その後、ジアラに斬りかかったヒコゾウたち、でも刀じゃなくてリボンで、また「死ね死ね~」と(笑)ちょっと長かったせいか、岸谷さんが「死ね死ねスト~~ップ!」と言ったところ、寺脇さん撃沈!(爆)岸谷さん、すかさず「おい!意外と効果あったぞ!」「違う!そのくだらなさと死ね死ねストップっていうかっこ悪さに笑ったんだ!」と寺脇さん、ほんと、あれは唐突に腰砕けますよね~(*^^*)その後の二人の芝居も笑いから抜けなかったようで、若干ぐだぐだしてしまい、ついに台詞が飛んだのか、寺脇さんが台詞の合間に「なんだよ!」と意味不明の叫び。これに岸谷さんは「なんだよ!て言うなよ!」と返してその後はちゃんと芝居に戻っていけたのでした。
いやーでも、突然の岸谷さんの死ね死ねダンスにちゃんと合わせられる仲間たちもすごいっ!工藤さんが笑っちゃうのはとってもよくわかるし(笑)客席も大喜びでした~♪

終演後のカーテンコールは、もう端から立ち上がってる人もいたほど、まあ熱狂的な方もいますからね、ジャニーズくんもいるしね。
で、1回目のカーテンコールでは、岸谷さん、寺脇さんが御挨拶。
その後も鳴り止まない拍手に、2回目のカーテンコール。このあたりからもう客席はスタンディング。
2回目は、岸谷さんが「僕らはもう喋ったので、クラウディアから一言」と工藤さんに振る。工藤さん、予期していなかったのか、「え?」と言っておろおろ。喋りだしたら声は震えているし、喋ってることもなんだかまとまりなく(笑)震える声で「きしたにごろうさん、てらわきやすふみさんと・・・」とカンパニーへの感謝を言おうとしたら、あろうことか「てらわきやすふみ」の「やすふみ」で噛んでしまって大爆笑!寺脇さんにも突っ込まれてました。そして言い直し、「岸谷さん、寺脇さん(苗字だけにしたようです☆)、そしてすばらしい共演者の皆さんと」とこうきたら「すばらしい舞台を」とか「楽しい公演」とか続くと思うのに、なのに、工藤さんは「みなさんとお友達になれて」と続けてしまったため、またまた場内大爆笑(爆)出演者の皆さんも普通に笑ってこけて突っ込んでました♪ほんと、仲良くなれたんだなーというのが伝わりましたよ!!
そしてなんとか締めて、幕が下りた・・・けれども拍手は鳴り止まず、3回目のカーテンコール!
この時は「岸谷さんがもう衣装を脱ぎ始めてたけど慌てて出てきてまだ着れてない」な小芝居をしつつ(笑)寺脇さんが客席に向かって「どうしろっていうんですか!」と声を掛け。今回は「じゃあダブルゆきでTRFのYUKIさんから一言」ということで、YUKIさんも照れながら話し始める。「え~。みなさーん!」というその声が低めで場内笑い。YUKIさんいわく「これしかできないんです!」てことでライブモードで「みなさーん!クラウディアはおもしろかったですか~!」の掛け声☆会場は「いぇーい!」と盛り上がり!さらに「岸谷さんと寺脇さんは最高ですか~!」にさらに「いぇーい!」てほんとにここは劇場ですか(爆)
その後、客席から「ヤン様も何か言って~!」と声がかかり、岸谷さんはちゃんとそれをキャッチ、じゃあ、てことでヤン様はYUKIの真似して掛け声かけてくれました。でもしきりに「何で僕が」て照れてましたね~☆
そしてそして、最後は風間君。これが、それまでの雰囲気とは違いしっかりしてまして、観客、キャスト、スタッフへの感謝を述べたあとは、「みなさん、この舞台がおもしろかったら、ここを出たところにパンフレットを売ってますので、それを買ってこの舞台を永遠なものにしてください♪」としっかり宣伝(笑)岸谷さんが「おい、一番しっかりしてるぞ!」というほどしっかりしてました~。

ちなみに。
カーテンコールで、次回公演が発表されました!来年5月新宿のコマ劇場だそうです。詳細は未定ですが、発表を待ちます~!
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by yopiko0412 | 2005-05-31 20:35 | 演劇  

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