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劇団☆新感線『シレンとラギ』2回目・3回目

2012.6.16-12:30開演 青山劇場
2012.6.30-12:30開演 青山劇場

2回目と3回目、まとめちゃいます。
初回に気になったことの確認と腑に落ちたとことと考えたことなんかをつらつらと。




冒頭、北の王国の宴のシレンの登場は二回目は探してたのに見逃して、三回目はばっちり机に乗ってナイフ投げるところを見れた。
南の王国の回想でのゴダイ様との出会いの場面は二回目の時から気づけた。
あの寝床からの市場への転換シーン、好きだなあ、ちょっと野田さんぽいとか思ったり。

ゴダイのラスト、ラギに斬られた最期のセリフが「ありがとよ!」だったのを二回目にふと気になった。殺してくれてありがとよ、なのか、ラギが生きててくれてありがとよ、なのか、ラギが自分を殺して生き地獄を生きながら自分の教団と信者たちを守ってくれることをありがとよ、なのか‥。この人ももしかしたら死にたくても死ねない人だったのかな、とか考えたり。
しかしゴダイ様やっぱり最高で最強で最恐のキャラだった。

でツイッタでつらつら呟いてたことをちょこっと。
ゴダイ様の最後の台詞と嬉しそうに死んでったのを考えてたら、「X」の桜塚護を思い出した・・・。身近な人間に殺されることでその力と地位を殺した人間に継承する、てことでしょう。きっとラギがいて嬉しかったんだよね。だから「ありがとよ!」なんだな、と思ったりもしました。

ラギがミサギに言う、それじゃお前もキョウゴクと同じだ、ていうのは、あなたのため、て言いながら自分のためだよね、てことよね。
ミサギちゃんも、前にも書いたけど、結局キョウゴクと同じで、兄に元から男を見ていた訳で、キョウゴクと同じですよ、ほんと。で愛されなくてもいいから抱かれたいとか、ラギがシレンと殺し合う(愛し合う)のを見たくないから自分を先に殺せとか、やっぱり自分勝手ちゃんなんです。ミサギちゃんの存在って・・・やっぱりわかるような、わからないような。

シレンは、狼蘭族だけど、サジとは違う感情があった。多分ゴダイを愛してしまったこと。そして、キョウゴクを信頼し、尊敬してしまったこと。北の王国の仕事、というよりも、自分に生きる意味と仕事と誇りを与えてくれたキョウゴクに対して忠誠心があったんだな、と。だからキョウゴクの裏切りが痛い。痛いから、逆に「まだ命令は生きてる」と言って、自分がキヨウゴクのために動いてるんじゃないことを強調する。
でもシレンも、自決できない狼蘭の血の中で、誰かに殺されることを待ってたんだよね。
ラギもまた、この世の生き地獄の中でどうやって生きるか、そして死ぬかを考えてた。
で最終的にそんな二人が生きてやることを見出した、てのは前回の感想でつらつら考えたこと。

これまた、ツイッターで呟いてたんだけど、シレンとサジの共通点と相違点を考えてた。
実はサジもシレンも、誰かに殺して欲しかった‥でも、シレンの「これが最後の仕事。だから‥手伝って」の時は、生まれ変わる気になってたんだよな、と思う・・・(涙)
サジと違ったのは、愛と信頼の感情を持ったこと、かな‥。これは刀衣に近いかも。
サジは最後まで殺すことを考えてたけど、シレンは「殺すことしか脳のない自分に生きる意味を与えてくれた」とか言っちゃうわけで、大きな違い。てかサジどんだけ不遇だったんだ、と(^^ゞ

あと3回目にやっぱりキョウゴク古田さんの二刀流の殺陣のかっこよさに惚れぼれ!
じゅんさんのモノマネは結構武田鉄也で固定されたのかしら?2回目の時は完全に古田さんが落ちたから珍しいなーと思ったんだ!

ロビーで流れてた朧~とか蛮幽鬼とかの映像観てたらめちゃくちゃ観たくなりましたとさ(*^_^*)
シレラギ、きっとゲキシネもあるでしょうから、また映画館で観られるのを楽しみにしてます!!

by yopiko0412 | 2012-07-02 00:10 | 演劇  

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