平清盛第2話「無頼の高平太」

平清盛第2話「無頼の高平太」

1話目で期待通りの予感を見せた今年の大河ドラマ、2回目もまだ準備段階とはいえ面白かった!

2回目まで見て、ちりばめられたメタファーが色々と。双六は清盛の映画達成物語を双六にたとえてるし、「おもしろき生き方」も双六にかかってるか。
それと、「犬」が色んな意味合いで使われる。同じ「犬」でも立場と捉え方は千差万別。王家の犬、平家の犬、野良犬、飼い犬、人はどの犬にもなることができるし、どの犬になるかで道が変わる、途中で犬の立場が変わることだって、ありえる。平太という犬が、どんな犬になって、どんな双六盤となるのか、が1年かけて描かれると思うとわくわくする!




今回面白かったのは俯瞰の映像でのちょっと長いシーン。冒頭、京の町を荒らして逃げ回るところでは櫓のような建物ごしに平太が逃げていく様を見せていく俯瞰のカットが、美術の確かさを見せていたし、父に突き放されて、自分がわからず道端で大の字になった平太がサダヲちゃん演じる貴族、高階と出会うシーンも上から落とし穴を覗きこむアングルまでぐーっと俯瞰で見せて、面白かったな~。

サダヲちゃんは、声を聴いた瞬間に「サダヲちゃん!」と口にしてしまったくらい、個性溢れる貴族だった!なんか世の中を達観したようで、実に辛辣に世の中を見てるのだな、と。この治世は穴ぼこだらけ、なんて貴族がいう言葉じゃないよね。彼がこれからどう絡んでくるか楽しみ楽しみ♪

清盛が、白河院に会いに行き、自分の出自を知り、「お前にも物の怪の血が流れている」と言われる場面。なんとも恐ろしい白河院だけど、彼自身もどこかで、「王家に禍をもたらす子」を生かしておくことを、それを平家に置いておくことを、白河院独特の感覚で面白がっているのかもしれない。逆に、それでも自分は安泰であることに自分で悦に入る、というような感覚。その一方で清盛が自分の子でありながら自分とは離れたところでどう育つのか、楽しんでる。

出自を知った清盛が急に舞を習い、白河院に舞って見せる。白河院に刀を向け、途中で刀を自分の刀に差し替えて、自分が白河院とは違うことを、白河院の血の因習を自ら絶つことを、示しているように見えた。
それを受けて、白河院が「武士の子らしい」と言ったのが印象深い。「同じ血が」と言ったその口で、「武士の子」と認めたのは、清盛の覚悟を感じたからか。その上で清盛は「父のようにはならない、王家の犬にもならない、でも野良犬の声が世の中を変えられるよう、おもしろく生きる」と言ったのは、彼が自分自身という人生を確立しようとする心の軸の現れだったのかもしれないなーと。
この野良犬の声、という辺りは、元服式の時に藤原貴族に言われた「法皇様に何かいいたければ近くに寄れるように飼い犬になれ」ていわれたところとかかってる。世の中を変えたければ政治に中心にいかないといけないよね、と思ったら「踊る大捜査線」を思い出しました。和久さん!

今回登場した上川さん演じる鱸丸、漁師の息子で、清盛より年上のはずだけど、どうやらちょっと気弱なおとなしい様子?まあ彼は武士でもなくて単なる漁師の子だからそれが普通なのかもしれない。鱸丸がどう変わっていくのかも楽しみたいなあ。

あと、象徴的だったのは宗子と清盛の関係か。先週の平次の怪我のシーンを起点にして、宗子は清盛にどこか臆するところがあるし、清盛は清盛で宗子が自分に何も言わないことが悲しい。
父から突き放された時も、宗子とのやりとりの時も、どこか愛情を求めてるような、迷い犬のような表情をする清盛(平太)が、甘えたいけど甘えられなくて怒って欲しくて暴れても怒ってもらえない、構ってほしい、愛情を求めてる様子が描かれていた。

そして白河院と璋子と鳥羽上皇の関係がまた・・・鳥羽上皇の儚さと切なさとちょっと壊れた璋子への愛憎がやけに美しいのに猥雑な雰囲気を醸し出していた。

あーあと。白河院の御前の場面、母が同じ場所で殺された、と聞いて砂の中に震える手をうずめて涙を流した清盛、砂の中で、母の身体のぬくもりを探していたのかな、と感じた。

まだまだ、出演者や時代背景の紹介っぽさが残るけど、白河院の崩御で物語が動きだしそうな予感。伊東四郎さんの白河院はものすごく異様でさまになってたから、もったいないとは思いますが、次週以後も楽しみ!
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by yopiko0412 | 2012-01-15 23:05 | ドラマ  

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