『Shuffle』

2005/5/7 19:00開演-PARCO劇場

事前情報少な目で観たのですが、もう笑いっぱなしの楽しい時間でした!
ストーリーは奇想天外。次から次へと女を取り替えるため、「シャッフル」と呼ばれる敏腕刑事(本人いわく、熱血刑事)が、チップスという3人組の盗賊団の担当になる。そこへチップスにしてやられたことで長年勤めた警備会社を辞めさせられた三つ葉幸子(シャッフルの大嫌いな不細工女!)が現れ、チップスの顔を見たという彼女を伴ってシャッフルはチップスのアジトへ向かうが・・・チップスのリーダー、ミスハートを見た瞬間、シャッフルは彼女がタイプだと言い出し、自分の正体を明かしてしまい、チップスと撃ち合いになった。そしてシャッフルは2階から転落し、気付いたら病院のベッドの上。何の怪我もなかったので喜んでいたが、その後、見舞いに現れた人々を見て愕然とする。上司は同僚の姿、同僚はチップスの一員の姿をしている・・・医者の説明では「相貌失認:頭を打ったために、記憶がばらばらになってしまい、人々の顔と名前が一致しなくなっている」という症状。そんな状態のシャッフルは三つ葉と共にチップスを追いかける・・・。





この「相貌失認」状態がものすごいことになってて(笑)
シャッフル以外の登場人物がそれぞれ別の登場人物を演じるわけで、なんとその中にはシャッフルの憧れのアイドル「石野真子ちゃん」も登場!あの不細工な三つ葉が石野真子の姿になったり、ミスハートが情報屋のおやじの中身になったり、みなさんかなり体当たり演技ですよー。しかもシャッフルの頭の中がシャッフルされる度に入れ替わるものだから、観客もシャッフルと同じように「え?この人今誰になってるの?」と思わされて大爆笑(*^^*)
これは、それぞれの登場人物のキャラクターが際立っているからこそできるわけで、だから前半でそれぞれのキャラクターの個性がきっちり表現されてて見事でした~。主要な登場人物、みなさんかなりの強烈さでした。

シャッフル
この役は入れ替わらないんだけど、伊原剛志さんが、ハンサムで調子が良くて女好きな二枚目なんだか三枚目なんだか微妙なキャラを楽しく魅せてくれました。ほとんどでずっぱりでものすごい台詞量でがんがん飛ばす飛ばす!ぽんぽんとリズムのいい台詞のやり取りと、観客と同じ目線での大混乱振りがおもしろかったー。
シャッフルは、初めは女性を見た目でしか判断してなくて、しかも自分に都合のいいように振り回すだけ振り回してぽい、みたいな男なんだけど、相貌失認のせいで三つ葉の見た目じゃなく、人柄をきちんと見る(感じる)ことができるようになって。最後は三つ葉に化けたミスハートをきっちり見分けて、三つ葉を口説こうとまで思って!あ、でも三つ葉は自分より強い男じゃないとダメ、てことでまずは相撲で対決だったけど(爆)
相貌失認状態で、シャッフルが気付いたのは、人は見かけじゃない、てことと、もう一つ、人には「個性」があるってこと。これは情報屋のおやじ3人組とのやりとりで、「見た目が変わったらみんな中身一緒じゃないか!この無個性集団!!もっと個性を出せ~!」て言ってて。劇場では大爆笑してたんですけどね、でもそうだよねー個性って大事だよねーなんて後から思うわけです。
しかし、このおやじ3人を女性陣(三つ葉の奥菜恵さん、ミスハートの風花舞さん、ダイアモンドの澤田育子さん、ご本人役の石野真子さん)がやってたんですけど・・・ほんとにそれやっていいんですか?!ていうすごい演技でした(笑)

一応ヒロイン役、三つ葉
この役、博多弁でメガネで髪はぼさぼさ、もちろん化粧っけもないそばかすだらけ、シャッフルにブスと言われまくるんですけど・・・奥菜恵さん、すごいことになってました(笑)博多弁については私はわからないんですけど、十分使いこなしているように聞こえました~。パンフによるとずいぶん練習したみたいですね~。
しかしどんなにすごい格好しても、やっぱりかわいかったですけどね♪途中でほんの一瞬だけ、ちゃんとメイクして、かわいい格好をするシーンがあったんですが、これがもう、かわいいし華奢だし、役柄上恥ずかしそうにしてるのがまたかわいくて、でも喋り方はそのまま、ていうギャップもおもしろかったなあ。そのまま進むのかと思ったらまた元の状態に戻ってました。あ、でもそばかすは再現されてなかった(笑)

シャッフルの同僚梶野&上司剣係長
梶野、なんですね、劇中私は「シャッフル」に引きずられてか、「カジノ」てあだ名だと思ってました(爆)確かに係長からも「かじのくん」と呼ばれてたから本名のはずですよね~。梶野はシャッフルの対極にいるような真面目なキャラですが、でもシャッフルのことを好きで、彼自身もいい刑事のはずなのにうまくいかない人でしたね~。最後がかわいそうだった・・・。シャッフルが梶野の姿をした係長から梶野の死を知らされたシーンは、観客はシャッフル側の目線にいるのでちょっと痛かったですね・・・。
そして平田敦子さん演じる剣係長、おもしろすぎです!ひたすら厳格で表情も変えない上司、だけど事実を知ってシャッフルを助けに行ったシーンがかっこよかった!「にくまんまん」と呼ばれていることに気付いてしまったけど(^o^;
シャッフルが、誰かの死を知ると記憶のシャッフルが起こると気付いて・・・その瞬間に係長がラミーに撃たれて「だから死なないでください~!」で大爆笑!!と思ったら「これくらいじゃ死にませんよ!なんのために肉を蓄えてると思うの!(台詞曖昧・・・)」でさらに二段落ちくらいました(o^O^o)もう観客みんなで手を叩いて大笑いしてしまってました(爆)

ダイアモンド(澤田育子さん)
こちらもぶっ飛んだキャラ、てもうほぼ全員ぶっ飛んでるんですが♪彼女の香港マフィアへの潜入エピソードもおもしろい背景がありそうで観てみたい(笑)かつてのシャッフルの恋人、彼の為に整形までしたのに捨てられて、シャッフルを追いまわすように。てストーカーですか(^o^;あの「シャッホ~~!」は耳に残りますね~!最後の彼女の活躍(?)も「そうくるかっ!」という。あのあと彼女はどうなってしまったんだろう?(爆)

チップスの3人
ミスハートは元宝塚の風花舞さん。キャラ的にはクールビューティーな悪役、ですね~。手下二人のキャラが濃過ぎだったのでまとめ役、という感じかな?それにしても、キレイでした!そしてかっこいい!!劇中でも「いい声だなぁ~」なんていわれてましたが、すごみのある声でよく通るし、さすがです(*^^*)なのにあの情報屋のオヤジやってる姿には笑わせてもらいました♪
ラミーは山内圭哉さん。数々のカツラネタに大爆笑!しかも頭の後ろだけ髪の毛あるの?!気になってしょうがなかったんですけど(笑)パンクロックな見た目に反して、非戦闘派のメカ担当。この方はアドリブ飛ばしまくってましたね~。風花舞さんに色々仕掛けるのに反応もらえなくてかわいそうでした(爆)この部分は公演当初はどんなだったんでしょう?気になる~!
BJは松谷賢示さん。こちらは朴訥とした見た目とちょっと頼りない喋り、動物好きという設定に反して、めちゃ武闘派!!戦闘になると我を忘れてしまう、キレたキャラでラミーとのやり取りもおもしろかったです~!ミスハートはBJにちょっと優しかったけどあれはなんだったんだろう?最後は墜落してシャッフルと同じ症状になったダイアモンドにシャッフルと思われて撃たれちゃって・・・そのシーンでの「え?オレ?」みたいなきょとーんとした表情が面白かったです。三つ葉との対決シーンでの殺陣が迫力満点でした!!

天使&ジョーカーの大王
天使・・・笑わないわけないじゃないですか、ずるいよ!(爆)
ジョーカーは出てきたとき説明がなかったからほんとに「え?誰?」状態でしたが、全てが謎に包まれたキャラでしたね~。ひょうひょうとしてて、でも冷酷。笑いの舞台にぴりっとスパイス的な役割だったのかな~。

賽野目先生は、中身の入れ替わらない役かと思ったら、途中でしっかり入れ替わっちゃってましたね~。鹿野さんも楽しそうに演じてたなあ♪
石野真子さんは、ご本人役なんだけど、実際にはご本人じゃなく、見た目だけ石野真子の中身は様々なキャラ!あんなのやっていいんですかー?でもきっとこんなことがないとあそこまで弾けられないですよね~。劇中、シャッフルが盛んに昔の歌を歌ってる場面があったけど、途中で「知ってる?」て聞いてましたね(笑)すいません、知らないんですm(_ _)m

舞台はアメコミ風の絵が描かれたボックスをバックにして、セットの隙間を上手く使ってました。シャッフル目線から、本来の登場人物へのすり替えも、このセットの隙間を使っててなるほどなーと。
衣装は原色使いで目がチカチカ☆それぞれの役柄で色が違うから見た目にも個性を強調してたのね~。

楽しさ満杯の舞台は、石野真子さんのオンステージから始まったカーテンコールも楽しかったです(*^^*)
何度目かの登場で、山内さんが「うるさいねん!いつまでもパチパチパチパチ・・・ほんとありがとうございます~」(笑)で、大王の振りで、「今日の締めの挨拶は、以前ラブレターズの舞台の後、家に帰らなかった石野真子さんです!」と変な暴露をされた石野さん。
挨拶の内容もなんだか慣れてない感じが出てて、山内さんに突っ込まれてて微笑ましかったです♪
石野さん「PARCOの舞台は明日で終わりで残念なんですけど・・・」
山内さん「残念?」
石野さん「あ、いえ、寂しいなっという!(^o^;」
さらには、
石野さん「この後私たちは旅に出ます!」
で観客も共演者も全員大爆笑(笑)
山内さん「なんかぼくら、引退するみたいやないですかっ!(笑)」
石野さん「いえいえ、あの、あの、地方公演が色々あるので!」
と大爆笑続きでした。
この最後の挨拶はきっと公演毎に違う人だったんだろうなあ、と思うとみなさんの挨拶を聞きたかった!と思います。伊原さんも関西のトーンでおもしろいですからね~。

大王いわく、「PARCOはもう明日で終わりなんで、友達に面白かったよ、て言わなくてもいいです!私たちと、今日の皆さんとの間の秘め事ということで!」ということなのですが、あんな面白いのに無理です、というわけで、長々とここで書いてしまいました。
これは今から控えている他の大王関連の舞台もますます見たくなりました!
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by yopiko0412 | 2005-05-08 18:26 | 演劇  

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