『プリンセス・トヨトミ』(映画)

万城目学さんの小説の映画化。先に小説を読んでたんで、映画化の話になったときに、どうなることか、と期待と不安が半々。

んーと、感想は・・・パーツ、パーツは楽しんだり、笑ったり、泣いたり、したんです。あと、役者さんたちの素晴らしさとか。細かい小ネタとか。パーツは興味深かった。けど、全体としてどうか、というと色々消化不良な残念な感じは否めないのですよねえ。
ただ、一応「パーツ」は楽しんだし、個人的に小ネタに満足したので、楽しみました♪




といいつつ、やっぱり残念なところをあげたくなっちゃう。まず、一番はやっぱりここかな。
鳥居と旭の性別逆転にちょっと色々「どうするんだ?」と思ったことがまあそのまま一番の残念ポイントになったかなあ。もちろん、はるかちゃんのミラクル鳥居はかわいくて面白かったし、岡田君のちょっと冷たい感じもよかった。
けど、旭のキャラが持つ役割が、もう全然原作とは違ったものになってしまって・・・。
そして、主役を会計検査院と大輔父に据えてしまったので、大輔と茶子、というか、大輔の性別アイデンティティがもたらす効果がまったく意味がなく、映画だけ見た人には大輔の「女の子になりたい男の子」設定にまったく意味がないし、単に目立つ題材を入れただけにしか見えないわけで・・・。あああ。原作でとっても好きだったプロットだけに残念・・・。
だってね、大阪の男たちが、男たちだけで語り継いで守ってきたこと。彼らは、女たちはそのことを知らない、と思ってる。けど、実は違って、大阪の女たちは、男たちが「何かやってる」ことに気付いてる。気付いてて、知らない振りをして、守ってる。その関係が、女の子になりたい男の子、である大輔によって「混ざり合う」あの面白さは、どこいったのだ?!と。しかも、それを伝えるのが、「男たちが何をやってるのか、ただ知りたかった」ためにこの事件を引き起こした大阪の女でもある旭だ、てところがまた、いいのだ。

あとは、なぜ銃が登場したのか。
あの会談の場を納める方法が、銃による松平の怪我、ていうのはほんっとにいただけない。しかもやりっぱなし。伏線もなければ、解決もしない。なぜ、銃だったの?

細かいことを言うと、大阪国の人間は公務員の間はその役割を一時的に休止する、ていう設定もあっさり捨てられてたのも、なんだかな。「真田家」の男だけは、条件に当てはまらなくても大阪国の秘密を知る、ていう設定もないから、あれじゃ近いうち大輔父が死んじゃうみたいだ。違うのよ、色々と。
あーあと、大輔いじめてた蜂須賀の後日談がなかったのも消化不良。これもやりっぱなしだった。

とかあげだしたら色々ありました、残念ポイント。
小ネタはね、まずはやっぱり玉木宏くん(たこ焼きやさん)と南部先生の登場!原作でも南部先生がちゃんと瓢箪のところで登場してて、「くすっ」とするポイントだったんだけど、ここで玉木くんの役が鹿男の先生役だったらもっとよかったけどそれはやりすぎかな(笑)
あと、画面に溢れる大阪名物にやられた。お好み焼き、たこ焼き、串揚げ、どれも食べたい食べたい!!
そして、アイスクリームばっかり食べてる堤さんの松平(笑)
松平、鳥居、旭の面白ポイントはどれもこれもいい味だった。映画の宣伝で出てくる3人もいい雰囲気だったしねえ。

とりあえず、もう一度原作を読み直そう、と思いました。うん。
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by yopiko0412 | 2011-06-13 22:28 | 映画  

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