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龍馬伝第三十二話「狙われた龍馬」

龍馬伝第三十二話『狙われた龍馬』

相変わらずコメディ要素と駆け引きの緊迫感が入り乱れてる。
色々笑える場面が多かったけど、一番の爆笑は、「髪の毛がにょにょにょにょにょ~ってなってる」の中岡くん(爆)思わず何回かリピートしてしまったです。



いつも色々なアングルで楽しませてくれるけど、今回は壁もしくは障子越しに会話に聞き耳を立てる、の図が効果的。
龍馬と重太郎先生の話を聞くお龍さん、お龍さんとお登勢さんの話を聞く重太郎先生、重太郎先生とお登勢さん、お龍さんの話を聞く龍馬。3つとも、龍馬の恋模様と龍馬の志の関係性を表してる。その経緯で、重太郎先生も龍馬の置かれている状況、お龍さんのこと、をちゃんと理解して、納得して、江戸へ帰る。いっけいさんの表情から重太郎先生の気持ちの変化がちゃんと窺い知れる。
この重太郎先生の訪問で、お龍さんの気持ちも大きく動いたし、あと、お風呂での「仲間に会ってみたい」を、重太郎先生の襲撃があったのにちゃんと聞いててフォローする龍馬、そりゃ女性にもてます(笑)

重太郎先生のお風呂襲撃シーンはあれは笑うしかない!で、壁越しに、中を覗くわけにもいかず、おろおろするお龍さんを上から撮るアングルが面白い。

重太郎先生は、笑い要素だけではない。龍馬が襲われた時の眼光の鋭さは、さすがの重太郎先生。龍馬は刀は手に掛けてるけど、抜いてない。重太郎先生は、一撃を避けた龍馬と同時に刀を抜き、武士の礼に則って名乗り。寝込みを襲う礼を欠いた近藤とは真逆。
この一連のシーン、ものすごい素早い美しい動きで、こちらの場面も何度かリピート!

中岡と龍馬の盟友っぷりも浮き彫り。
最初に薩摩藩邸で門前払いを受けた時、中岡は熱く引きさがろうとしないが、龍馬は冷静。西郷との会談でも、中岡が再度同盟を!薩摩が生き残るためには必要だ、と熱く語り、龍馬はその間に打開策を考え付き、提案する。西郷の心を動かすいい連携プレー。
西郷はあまり言葉を発しないけれど、同盟への希望を失ったことへの痛手は感じてる。それは、最初に龍馬と中岡に早く京を出るように言ったのも、彼らを心配してのこと。会談で、中岡と龍馬の言葉に少しずつ表情が変わっていく様、そして、「それをやったら、幕府に戦を仕掛けるのと同じだ」という言葉を自ら発するに至ったのは、西郷自身がその覚悟を決めたからこそ。
西郷の覚悟を聞いた龍馬と中岡の喜びようが、表面上対照的な二人が同じ想いを抱いていることを、盟友であることを如実に表してた。

長州勢では、桂さんは西郷と会えなかった思いを引きずっている様子。その上高杉は帰還したけれど、肝心の武器は手に入らず、高杉と周りの兵の言葉にも、表情は強張っていて、長州の末路を憂いている。高杉は、まだ薩摩と手を結ぶ話を知らないのか?

そして土佐では弥太郎がまた汚くなって(笑)おさるとのアップは絶対3連ちゃんくると思ったですよ(^o^)
あと、ちょっぴり出てきた亀山社中、またカステイラ作ってるのね(笑)熱い連中の中で、長次郎の冷静な意見・・・キャラクターがしっかりしてて、少しのシーンでもそれが見えるのがすごい。

映像でまた凝ってるな~と思ったのは、京都での1日の雨の描写かな。
最初に薩摩藩邸を訪れたあと、中岡は道の水たまりを避け、軒から落ちる雨水が龍馬の肩を濡らしていた・。寺田屋に入る時に、雨で川が増水していることを台詞に乗せ、明け方帰る近藤が通る道はまだぬかるんでいて、脇には増水を避けた小舟が陸にあげられてた。細かすぎるけど、リアルな描写。
そして、長崎で色彩豊かになったのに、京都はまた殺伐としたグレーの世界。色使いお見事。

いよいよ薩長同盟を再び俎上に上げるために、どんどん歴史が動いていく。
ちなみに、龍馬の中の人のラジオ番組に、西郷の中の人と長次郎の中の人が相次いでゲスト出演、楽しみすぎる!

by yopiko0412 | 2010-08-08 23:44 | 龍馬伝  

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