龍馬伝第三十話「龍馬の奇策」

龍馬伝第三十話『龍馬の奇策』

怒涛の展開第三部、先週は色々見せてたけど、今回は意外と静かな展開の中で龍馬がある答えに辿り着く。そのテーマは「枠」だったかと。




徹底的に「枠」がモチーフになってた今回。
呼び出された龍馬が長州の高杉と論じ合う場面では、二人の会話に映り込む鳥かごと2羽の文鳥。先週鶏小屋にたとえた龍馬の言葉との呼応と、「幕府という籠の中で反目しあう長州と薩摩」の暗喩か。

そして高杉と龍馬は中国の将棋のようなもの、つまり、碁盤の目の枠線の中で互いの手駒を利用して相手をつぶしていくゲームをしている。あくまでも、枠の中で、自分の持ち駒を使うゲーム。
これと対比されていたのが、長崎の商人たちがやっていたマージャン。駒を全部ぐちゃぐちゃに混ぜて、駒を揃えることで勝ち負けが決まるゲーム。そこには枠は無く、駒は色々な駒を使うことができる、組み合わせや数で、どんな駒でも強い手になる。

そして、身分と言う枠。
マージャンをする商人たちから「脱藩浪人か(笑)」と言われて陸奥はいきり立つが、龍馬はそんなことは気にしない。商人に向かって「お金を貸してくれ」「商売をしたい」と言い、商人に向かって土下座する。そこに武士と商人という身分の違いやプライドはない、枠が、ない。
これ、実は勝先生が操練所のいいところ、に挙げていたことと同じ。藩を超えている、身分の上下がない、ということを拡げただけ。その後、お慶さんからも「垣根がないお侍」と言われることがまさにそれ。

そして、今まで考え事に耽る時は刀を振ることが多かった龍馬が、今回は刀は降らない。代わりに、広い空を見上げ、考え込む。そこには「枠」や「垣根」がない空がある。
ここから、幕府から飛び出し、日本を守るために、垣根を越えて長州と薩摩が手を組む、という考えが生まれた。それは、商人たちが競争の原理で切磋琢磨しつつ、必要に応じてお互いに手を組んだりすることと一緒。ちょっと強引な気もするが、言わんとするところは画面からも表現されていた。

もう一つ、面白い伏線の使い方だったのは、お慶さんとのやりとり。
いきなり表れたお慶さんがお金を貸してくれたこと、「今お金を貸しておいたら、何かいいことがありそう」と言われたこと、これって、かつて龍馬がお龍さんにやったことと同じ。
あの時も、たまたま話を聞いた龍馬が、お金を無理矢理貸し、そして「その金を生き金にしてくれ」と言った。あの時の龍馬は別に見返りを求めていた訳ではもちろんないけれど、「お金はその使い道次第で生かしも殺しもする」ということ。お慶さんはそれを具体的に「今貸しておけば、後でいいことがありそう」と商人の感覚で言っただけ、本質は過去の龍馬と変わりない。先行投資で「生き金」になることを見抜いただけ。

お元が話を盗み聞きしていたのは、龍馬はちゃんと気付いてる。だからあんなわざとらしい仕草をして、お元が話を聞いていたことがわかる質問をしやすくした。今の龍馬は、昔のように人がいいだけじゃなく、相手を見ているし、腹を探ったりもしている。今後この二人がどうなっていくのか、想像つかないけれど。

ちなみに、カステイラを作るシーンで、ひたすら「混ぜる」ばかりしていて「混ぜてばかり!」と嘆いていたシーンは、深読みすると、マージャンと同じように、藩も人も混ぜて混ぜて、同じにする、ということにつなあるのかな、とか思ったり。これは考え過ぎ?

来週は早速薩長同盟的な流れなんだろうか・・・もう?そしてやっと上川中岡君が登場!!楽しみです♪
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by yopiko0412 | 2010-07-27 00:24 | 龍馬伝  

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