龍馬伝第二十六話「西郷吉之助」

龍馬伝第二十六話『西郷吉之助』

今日はタイトルの西郷さんがメイン、のはずなんだけど、西郷さんパートに真っ向から勝負したのが土佐パート・・・痛々しすぎる・・・。



西郷さんパートは、勝先生からの紹介で龍馬が薩摩藩邸へ。
このドラマは重要人物の登場に時間を掛ける。西郷さんは、一人で後からやってきて、龍馬の目の前にどっかり座りこむ、普通に話す、など単なる偉いさんとは違う雰囲気。だけど単純に大人物のような訳ではなく、人を見極めてるような雰囲気。
そして相対する龍馬もまた、一筋縄ではいかない態度。薩摩軍の練習の「構え!狙え!放て!」銃声パパパン!を合図にまず龍馬が口火を切った。その内容は突飛!そして一瞬怪訝な顔をした西郷も同じく「構え!狙え!放て!」銃声パパパン!を合図に応じる。腹の探り合い。全く別の切り口から他愛もない話をしている中から、ズバッと核心を突く龍馬、西郷もそれを分かって受け止める。この流れが面白い。周りの連座している薩摩藩士は一言も発せず、微動だにせず。西郷への信頼が表れている。
そして、銃を取り出し、長州について語る西郷、銃をなにげなく渡すようでいて、龍馬が取り落とす様が、銃の重さを実感させる。細かい演出。
西郷はあくまでも薩摩のことを考えている。そのためには船乗りは必要だと。その相手を見極める西郷だけど、逆にボールは龍馬に残すあたり、その腹が読めない感じがいい。

海軍操練所パート。厳かに旗を畳み、しまう。この旗をまた拡げる時はくるのか?
そして、勝先生の演説は、操練所に着いた時と同じ、海岸にて。そして、「ここからが始まりである」という言葉。同じ海岸から操練所が始まり、終わり、そして新しい道が始まる。勝先生の想いは、若者への希望。幕府にいるからこそ彼らにしてあげられることがある、詫び状を書き、脱藩浪人の行き先として薩摩に渡りを付けたり、そういう動きができるのも、幕臣という身分があればこそ。そうして、自分には寿命があるが、「時がある」若者に思いを託す。
だけど、そうやって希望を託した彼らもまた、若くしてその命を落とすことになる・・・切ない。
そして、ここから土佐連中に陸奥が加わって、亀山社中に向けて人がそろってきた!!

そして、土佐パート。
先週の鬼気迫る武市さんからの毒饅頭の頼まれごと。
春路を囲んで幸せそうな岩崎家、片隅で物思いに耽る弥太郎だが、毒饅頭を弥次郎に食べられそうになって必死の形相。合間合間に挟まれる春路の顔が、悲壮感をさらに強調する・・・。
饅頭を受け取ってしまった理由を理解する弥次郎は、やはり下士の辛さ、武市の想い、弥太郎の想い、を理解できるんだろう。普段はどうしようもない父だが、ここというところではしっかりわかっている。
そんな父に背中を押され、以蔵の牢へ向かう弥太郎。以蔵は、牢も武市とは違い、粗末な作り。牢の格子には以蔵のものと思われる血痕が・・・。以蔵は、牢の中でかつての日々を思い出している。武市への心酔を思い出し、「武市先生」と呟く。龍馬とのやりとりを思い出し、笑顔になりながら「昔は楽しかった」と呟く。唇しか動かすことはできない以蔵。
弥太郎が「武市からだ」と言って差し出した饅頭、力を振り絞ってにじりよるが、弥太郎は震えて仕方がない。その弥太郎の震えを見、弥太郎をじっと見つめ、以蔵の目を逸らすしかなかった弥太郎を見て、意味を理解した。理解した上で笑顔で涙を流しながら「ありがとうございます」と呟き、口にしようとする。以蔵は、全部わかってる。毒饅頭なこともわかり、それを用意した武市の想いを知り、それらすべてに感謝して出た表情。
寸でのところで止める弥太郎は、やはり人殺しはできない人間・・・本当に心が優しいけれど、それでも人殺しだけはできない人間。弥太郎の苦しさが辛い。
そして止められても「わしが食うと言うてる」と懇願する以蔵。もう自分で死ぬこともできない、と・・・以蔵も楽になりたいと思っている・・・逃げる弥太郎の姿は、少ししか見えない、叫ぶ声も枯れてしまい、叫べない以蔵・・・辛すぎる。

土佐では、大殿さまもちらり。酩酊しながら、虚空を見つめる大殿さまは、今の時勢をどう読んでいるのか。
そして、武市の取り調べをする後藤象二郎。彼もまた、まだ吉田東洋の呪縛から逃れられない。でも、以前のように怒鳴ることもせず、むなしさと疲弊が見える。彼が本当に土佐の実力者になるには、叔父の死を乗り越えなければならないだろう。

来週は龍馬が土佐へ?!いよいよ第2部もあと2回・・・。龍馬の飛翔はこれから。
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by yopiko0412 | 2010-06-27 21:32 | 龍馬伝  

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