龍馬伝第十二話「暗殺指令」

龍馬伝十二話「暗殺指令」

こちらも追いつかないので短く!
とりあえずびっくりしたのは「暗殺指令」が2つあったこと!!だから「吉田東洋」と言及してなかったのね!ちょっとやられました、福田さん・・・。




今回は、前回「居場所がない気がする」ともやもや違和感を感じていた龍馬が、決定的な違和感を感じる話。
だから、龍馬のうごきよりも、周りの人の動きがメインだったのかな。

武市にしろ、後藤象二郎にしろ、弥太郎にしろ、みんなそれぞれが持ってるプライドだったり、アイデンティティの拠り所が違っていて、それがそれぞれの行動に色濃く反映していた。
武市はあくまでも「上士と下士」の差別に抗い、そして藩の中で認められたい、というアイデンティティ。だから、藩の中での争いしか考えてない。藩を攘夷派にしなければいけない、というところから逃れられない。だけど、「名君と誉れ高い大殿さま」の思想がどこからきてるのかがよくわからないんだけど・・・だって思いっきり虐げられてたんだけど・・・。でもその大殿さまも攘夷派のはず、というそこが拠り所だったんだけど、実はそうでもない、ということもこれまらわかってないから了見が狭い、となってしまう。
武市のプライドは、「自分は優秀である」ということ。これはもうずっと前から同じなんだけど、自分は優秀であり、だから人を集めてみんなの優位に立ってることを誇示してる。以蔵や収二郎のことも、その他の者たちのことも、「自分より下」に見てる。それが、分裂した武市が「お前はみんなに見下されるんだ」と煽る件で、まさに表わされていた。自分が今見下してるから、その相手から見下される恐怖、それが黒武市の与える恐怖。自分のプライドに押しつぶされてしまう典型的な例ですね。

象二郎のプライドとアイデンティティは、もちろん上士であることと、東洋の甥であること。だから、東洋が武市を嫌ってるのは大いに賛同してるし、むしろ自分の武市嫌いを助長してる。だけど、象二郎にわからないのは、同じ下士である龍馬を東洋が買っていること。ここが、象二郎がわかってない部分で、東洋は下士だから武市を嫌ってるわけではない、ということ。それがわからないから、自分のプライドを邪魔する龍馬が邪魔になって、ついには龍馬を殺せばいい、なんて過激な発想になってしまう。
それを弥太郎に命令する当たり、下士を見下してるからなんだろうなあ、自分の手や上士の手は汚さない、と。

弥太郎のアイデンティティは、「出世」の一言!御役目をもらい、嫁をもらい、意気揚々と出世の道を願ってるのに、龍馬がその出世の道をいとも簡単に手に入れそうになって、でも手放しちゃった。
弥太郎にとっては信じられないけど、だったらその役目を自分にくれ!という発想も面白いけど(笑)
そうそう、この弥太郎と龍馬の一切噛み合わない会話が、妙にツボだったし、実は二人の立場とか考え方の違いがくっきりはっきり表れていて、面白かった。

そして、脱藩に向けての助走、今週は話を聞きたいと思ったら自分から話を聞きに行く龍馬、という提示と、「脱藩」の概念を教わったこと。
龍馬のプライドは、人とはちょっと違っている。久坂のところへ行って、「教えてください」と頭を下げる。「年下ですが」と久坂は言う、そう、この時代はまだ年功序列、年が上の方が偉い時代、だけど、龍馬にとってはそんなこと関係ない、自分が知らないことを知るためなら、そんなプライドはない。逆に、知りたいという想いの強さが、「知らないでは済ましたくない」というプライドなのかな。
先々週から感じていた「違和感」がどんどん大きくなって、「土佐」とうアイデンティティに疑問を感じる。それは久坂から「脱藩」の概念を教えてもらい、沢村からも武市への疑問を詰め寄られ、どんどん龍馬の中の違和感は現実になってきた。「行動あるのみ」の「行動」は土佐の藩政を変えることではない、ということ、それが決定的な武市との相違、そして「暗殺指令」によってそれがより決定的になった。

そして、来週は土佐脱藩。第1部終了。大きく動き出す物語、土佐の人々との別れ、に期待します。
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by yopiko0412 | 2010-03-28 15:10 | 龍馬伝  

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