『デモクラシー』

2005/03/17 19:00開演-ル・テアトル銀座

市村正親・鹿賀丈史の26年ぶりの共演が話題の舞台、デモクラシー
男性10人による、硬派な歴史群像劇でした。

お話は、東西冷戦時代の西ドイツ、カリスマ的な首相ブラントとその個人秘書(実は東ドイツのスパイ)のギョームを中心とした、政治の裏舞台とその中での人間模様を現したもの。

もう、ものすごい量の台詞でお話が進んでいきます。10人の人々の、丁丁発止の緊迫感と物語の緊迫感がマッチして、こちらもその台詞量と物語に着いていくのに必死になってた(笑)
事実を下敷きにした物語なので、ここらへんの事実を知っていたらまた違ったんだろうけど、あまり詳しくなくてもきちんと説明が入るので大丈夫でした。

市村さんはクリスマス・キャロルの時にも随所に見られたお茶目な演技も所々に入れつつ、東ドイツのスパイで、西ドイツ首相の秘書官、そして首相との友情を大事にしつつも苦しむ複雑なギョームの心境を伝えてくれました。そして一人だけ、舞台上にいるけど、物語には登場していない人物、というような役をやられた今井朋彦さん、彼にだけはギョームが本音をもらす、という意味で、このお芝居自体はギョームと彼による回想のような形式になっていて、彼の存在は常に舞台上にありました。出ずっぱりであの台詞量で、彼は彼でギョームのよき理解者であり同士であり、というこれまた複雑な役だったと思います。
そして、首相ブラント役の鹿賀丈史さん、ジキル&ハイドの時も感じましたが、演じ分けのメリハリがとても上手くて、この首相も、カリスマであり、女好きであり、時に鬱状態である、多面性を持つ人物を魅力たっぷり見せていただきました。あの低くてのびのある声がまたいいんですよ♪鬱になるとそこに怖さも入り混じって・・・。

集中していないと置いていかれるし、お話自体も重たいもので、終わった後どっしり疲れる舞台でしたが、台詞劇の濃厚さを味わうことができました。
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by yopiko0412 | 2005-03-21 23:13 | 演劇  

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