地球ゴージャス『星の大地jに降る涙』

2009/7/5-14:00開演 赤坂ACTシアター

久々の地球ゴージャス、と思ったら、気づいたら去年は公演なかったんですね~。
そしてまだ公演始まったばかりというのに、既に「来年も公演やるよ!」の告知だけ出てるという・・・でもめっちゃ大雑把(笑)来年夏ごろ、地方もたくさん、の予定、みたいな(爆)



舞台はどこかの浜辺、少数民族タバラ族の住む土地に、倭人の男シャチ(とトド)が流れ着いたところから始まる。倭人の男は記憶をなくしていて、始めは言葉も通じなかったタバラ族と暮らしていく中で次第に溶け込んでいく。タバラ族は世界一の笑顔を持つ民族、争いごとを好まず、キスで相手を癒し、笑顔と音楽と踊りで生活し、彼らが「星の大地」と呼ぶ土地で作物を育て、自給自足している。しかし彼らは実は倭人との交わりを拒否している。それは彼らがこの地へ追いやられ、この生活をせざるを得なくなった過去の経緯があるから・・・。だから、タバラの民の中には、記憶をなくしたとはいえ、倭人を迎え入れることに反対の人間もいた。それでも、次第にタバラと倭人の距離が縮まると思われた矢先に、事件が起こる。
倭人の社会での動乱が、この安息のタバラの地にも波及してきていた。彼らが育てた「星の大地」の畑が、倭人によって踏みにじられ、タバラの民が倭人によって殺される・・・タバラの民は武器を取って戦おうとするが、しかしやはり彼らは武器による争いではなく、言葉で、話し合いで決着を着けたかったのに・・・。
そして、タバラに救われた二人の倭人もまた、自分たちが何者であるか思い出し、しかしタバラとの日々と自分たちの使命との間で葛藤しながら命を掛けて守ろうとするものがあった。自分が本当に愛するもの、守りたいものをやっと見つけた時、トドはその命を落とし、シャチは一人生き残り、しかし空しさの中から未来への希望を見出し、訴える。
・・・ゴージャスらしい、最終的には民族の共存、理解、融和を訴える展開ですが、まさか新撰組が出てくるとは思わなかった(笑)

冒頭の鬼の面を付けた兵隊とジュラルミンの盾を使った群舞は面白かったけど、長くないですか・・・(汗)ちょっと心配しちゃったけど、芝居に入ったらテンポよく進んだので良かった。
相変わらず、前半の導入部分での遊び要素満載の部分が長くて後半が一気に畳み掛けるんだけど、でもあれはあれで、ああいう和やかな雰囲気が後半への伏線にもなっているのか、と思ったりします。カイジが語った、シャチとザジの信頼関係の話とかね。あの信頼関係の話は結構好きです、お互い意識してないけど、認めてる部分があるからちょっかい出したりからかったり真似したりするんだ、と。そんな真理を、カイジがちゃんとわかってて、でも「タバラと倭人」てことをふと思い出すとカイジにとっては複雑なわけで・・・。

前半のシーンは、真面目にストーリーな部分と、笑いの部分がごちゃ混ぜなんだけど、たとえばタバラのキスの習慣とか夫婦のやり取りとかが、倭人の二人にはわからなくて、とか、「集中する」時の集中の仕方が違う、とか、大いに笑わせてもらったけど、あれもやっぱり笑いだけじゃなくて、「違い」を「理解」することの難しさとか、「違う」ことから「排除」だとか「強制(矯正)」だとかに走ってしまうこととか、そういう「おかしさ」の伏線でもあったわけで。
とはいえ、この部分の面白さはさすがです!どこまでが台本どおりで、どこら辺がアドリブというか、日ネタで、どこがほんとのアクシデントなのやら・・・。でも、明らかにアクシデントだったのは、「集中」についてのやり取りで岸谷さん(トド)が春馬くん(シャチ)の手を引いて舞台端に連れて行くというシーンで、手を引かれて立ち上がろうとしたら床がすべるやら、ずるずるした衣装につまずくやらでシャチが床をはいつくばってずるずる引きずられちゃったシーン!!
二人も、タバラ族も笑っちゃって、「どうしたんだ?今お前虫みたいになってたぞ!思ったより滑るから気をつけろよ」という岸谷さんに言葉が出ない春馬くん・・・「いや、予想外の出来事で」なんて切り替えしてなんとか芝居に戻したけど、その後のシーンでも岸谷さんが「滑るからな」といったり寺脇さんも「タバラの地は意外につるつるしてて」なんて言ってたり、春馬くんも足が床を滑ってる風に動かして、寺脇さんに「つるつるするな!」と突っ込まれるようにネタにしてみたりしてて、春馬くん、初舞台なのに機転も利くしネタにする度胸もあるしネタにしどころもわかっててナイス!
岸谷&寺脇のツートップコンビの「お楽しみタイム」も相変わらず面白かった~。あれは結構決まった枠組みの中で、多分お互いにがちがちに決めうちせずに息を合わせてやってるんだろうな、と思う。前回は寺脇さんがお休みだったから、このやりとりはほんとに久々で大笑い♪
しかし、「馬」ネタの時の岸谷さんのながーい文句のシーンはあれはどこまで決まってるのやら・・・(笑)音尾さんは「おまめちゃん」と認定されていて、カーテンコールでもネタにしてました~。

舞台装置は今回はタバラの住居が大きな作りで、バックのスクリーンをたまーに使って映像演出、という感じ。倭人に攻撃されているハルルのシーンがアニメっぽかったのはなんか新感線を思い出しちゃったり・・・。というか、そもそも「タバラの民」の時点で、「タタラ」を思い出し、しかもタバラの民は世界一の笑顔を持ち、音楽と踊りを愛する穏やかな・・・てホッタル族?!みたいな気もしちゃったんだけど~。そもそも、芝居に歌に踊りに殺陣に面白に大音量・・・とどうしても新感線と共通することも多いので仕方ないんですけどね~。
見せ方として面白かったのは、ステラの出産シーンかな。二人を別空間に置いて、戦いも同時進行で、実はハルルも殺されてしまい、しかも出産シーンが生々しくはなりすぎない見せ方、あれは考えたなーという感じ。

ラスト、岸谷&寺脇&春馬での殺陣のシーンは特に岸谷さんの身体のキレが良すぎるので春馬くんは分が悪かった気もしますが・・・岸谷さんの殺陣をもっと見ていたかったかなー。そして二人が死んだ後、シャチの感情が爆発した後の倭人との大立ち回りは見せ場!感情の振り幅がものすごかった・・・振り絞るように腹から発せられる怒りと哀しみの感情は、客席に届いてました。

そもそもシャチとトドはどうして海に漂って流されてきたのだ?とか記憶が戻ったシャチは新撰組の隊員で、トドが副長土方なのに、なんでいきなり斬り合ってるんだ?とかステラがシャチにあんなに肩入れしたのは、シャチが連れてきたから、てただそれだけだったのか?とか・・・。
どうしても、ラストの畳み掛けが急ぎ足&唐突になってしまうし、突っ込みどころも満載なんだけど、それでも満足できてしまうエンターテイメント感いっぱいのゴージャスらしい舞台だったなーと思います。
そして、初舞台な三浦春馬くんは、ダンスに殺陣に歌にと、縦横無尽にがんばってた!かなり動けるんだ、というのは発見かも。舞台にも映えるので舞台にも挑戦し続けてほしいなあ、と思いましたね~。
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by yopiko0412 | 2009-07-08 01:07 | 演劇  

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