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『チーム・バチスタの栄光』(小説)

天邪鬼なんで、流行に飛びつきたくない性質なんですが、これは家に文庫があったのと、ドラマの前に原作を、と思ったので、読了。
ていうか、ドラマは録画するだけしてて、まだ1話も見てませんが(汗)




で、本はとっても読みやすく、さくさく読めます。でも、医療関係の専門用語だったり、ロジカルモンスターの発する専門用語だったりはもう端から諦めて突っ込んで理解しようとは思わずにおきましたが・・・。
前半の、田口ファイルのあたりはあんまりこれといって変化がないなあ、という感じ。で、白鳥が登場した後ぐっと速度が増して、どんどん色んな出来事が起こる。読むほうは、どうなるんだろう?と思って読み進めると、次から次へ飛び出す新事実に「おお!」と思いながら、たぶん田口と同じ感覚に陥っていたと思います。
なんだかんだ言って白鳥と高階病院長の方が上手だったわけだけど、田口は読者のフィルターだったのかな、と思ったり。
でもこの二人のコンビはなかなかに面白いと思いました。

だからこそ。
見てませんが、映画版で田口が女性になっているのは、「?」だし。
ドラマ版の田口は男性だけど、ちょっと若い印象だし。
白鳥は映画もドラマも見た目的にはかっこいい人になってるし。あ、でもあの二人の独特なキャラ造形は確実なのでまあいいか、と思いますが。
ただ。
映画版の次回作は、相手役が堺さんなんだよなあ・・・見たい。その前に原作読もう。

で、小説の犯人については、動機を理解するのは無理で、でも彼の「医者だって壊れる」という発言だったり、その前の聞き取り調査の段階での医療現場の実態を憂う発言だったりが、現代の医療問題を突いているんだろうな、と思ったり。
でもよく分からなかったのが、犯行が露呈した後の「赤いケースに入った錠剤2錠」。あれ、結局、どっちも青酸カリじゃなかったの?よくわからない・・・。

by yopiko0412 | 2008-12-21 19:43 | 読書  

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